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リッチリザルトとは?ECで入れる構造化データと、もう出ない3種類

検索結果に出る種類と出ない種類を公式ドキュメントで確認し、ECサイトで優先順位を付けるところまでまとめました。自社サイトに実際に入れているJSON-LDも公開しています。

この記事で分かることリッチリザルトは構造化データをもとに検索結果の見た目を変える機能で、掲載順位そのものは上がりません。ECサイトで優先度が高いのは商品・パンくずリスト・組織・記事の4つです。よくある質問とハウツーとサイトリンク検索ボックスはすでに廃止されているので、これから入れる必要はありません。

「構造化データを入れたのにリッチリザルトが出ない」「よくある質問をマークアップしたのに検索結果が変わらない」。この2つは、どちらも原因がはっきりしています。

この記事では、2026年9月時点でGoogleがサポートしているリッチリザルトの種類を公式ドキュメントで確認したうえで、ECサイトで優先して入れるものと、入れたあとの確認手順をまとめます。日本語の解説記事の多くが2023年ごろの情報のままなので、すでに廃止された種類にも紙幅を割きました。

画面と仕様はいずれも2026年9月時点のものです。

リッチリザルトとは?

リッチリザルトは、検索結果に通常のタイトル・URL・説明文以外の情報が付く表示のことです。星の評価、価格、在庫、パンくずリスト、画像などが該当します。

これを出すための材料が構造化データです。ページの中に「これは商品で、価格はいくらで、在庫はこの状態」という機械向けの注釈を埋め込み、Googleがそれを読んで表示を組み立てます。

よく混同されるのが強調スニペット(Featured Snippet)です。こちらは検索結果の最上部に本文の一部が抜き出される表示で、構造化データとは関係なくGoogleが本文から自動で選びます。マークアップで出せるものではありません。

リッチリザルト強調スニペット
出し方構造化データを入れる出せない(Googleが本文から選ぶ)
出る場所自分の検索結果の行の中検索結果の最上部
種類商品、記事、パンくずリストなど文章、リスト、表

2026年9月時点で使える種類と、もう出ない種類

Googleは対応する種類を構造化データ マークアップ機能ギャラリーにまとめています。2026年6月24日更新の時点で載っているのは次の25種類です。

記事/パンくずリスト/カルーセル/コースリスト/データセット/ディスカッション フォーラム/教育向け Q&A/雇用主の総合評価/イベント/画像メタデータ/求人情報/ローカル ビジネス/数学の解法/映画/組織/商品/プロフィール ページ/Q&A/レシピ/クチコミ抜粋/ソフトウェア アプリ/読み上げ/定期購入とペイウォール コンテンツ/民泊/動画

ここに載っていないものが3つあります。いずれも過去に広く使われていたものです。

Googleの構造化データ マークアップ機能ギャラリーから消えた3種類を時期の順に並べた年表。2023年9月13日にハウツー(HowTo)のサポートが終了。2024年11月にサイトリンク検索ボックスの機能が終了し、ドキュメントも削除。2026年5月7日によくある質問(FAQPage)が検索結果に表示されなくなり、6月15日にドキュメントを削除。6月24日の更新時点でギャラリーに載っているのは25種類
ギャラリーから消えた3種類と、その時期(Google 検索セントラルの更新履歴とブログをもとにULTROが整理。2026年9月時点。画像を押すと拡大できます)

表にすると、次のとおりです。

種類状況出典
よくある質問(FAQPage)2026年5月7日以降、検索結果に表示されなくなった。6月15日にドキュメントも削除ドキュメントの更新履歴
ハウツー(HowTo)2023年9月13日でサポート終了HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更
サイトリンク検索ボックス(WebSite + SearchAction)2024年11月に機能自体が終了し、ドキュメントを削除ドキュメントの更新履歴

よくある質問の廃止について、Googleは更新履歴に「この機能は、2026 年 5 月 7 日以降、Google 検索に表示されなくなるためです」と書いています。

すでに入れてしまったものは剥がすべきか

急いで剥がす必要はありません。Googleは2023年にハウツーとよくある質問の表示を制限したときのブログで、こう案内しています。

サイトからこの構造化データを削除することもできますが、あえて削除する必要はありません。

続けて「使用されていない構造化データによって検索で問題が発生することはなく、Google 検索において目に見える影響もありません」とも書いています。

ULTROの自社サイトも、この記事を書いている時点でFAQPageを残しています。検索結果に出ないことは分かったうえで、AI検索が本文を読むときの手がかりとして残す判断です。ここは事実ではなく判断なので、はっきり分けて書いておきます。AI検索まわりの考え方はLLMOとは?AI検索に引用されるためにECサイトでやることにまとめています。

ULTRO NOTES|SEO・LLMOLLMOとは?AI検索に引用されるためにECサイトでやることLLMO・AIO・GEO・AEOの違いを検索数の実測で整理したうえで、AI検索に引用されるためにECサイトで何をするかをまとめました。AIクローラーの通し方、構造化データ、サイトの外での評判、自分でできる診断と引用の測り方まで解説します。

なおWebSiteという型そのものは生きています。廃止されたのは検索ボックスを出すSearchActionの部分だけで、サイト名を検索結果に表示させる用途では現役です。

ECサイトで優先して入れるもの

25種類を全部入れる必要はありません。ECサイトで効くものは限られます。

優先度種類何が変わるか入れる場所
高商品(Product)価格・在庫・評価が検索結果に出る商品ページ
高パンくずリスト(BreadcrumbList)URLの代わりに階層が出る全ページ
高組織(Organization)ロゴ・会社情報・サイト名の判定材料になるトップページ
中記事(Article / BlogPosting)記事として認識され、著者や公開日が伝わるブログ記事
中プロフィール ページ(ProfilePage)著者ページが誰のページか伝わる著者ページ
低クチコミ抜粋(Review snippet)星評価が出る。ただし自作自演は規約違反商品・サービスページ

パンくずリストは地味ですが、入れるコストが低いわりに全ページに効きます。まだなら最初に入れて損はありません。

商品の構造化データは2種類に分かれている

ここは日本語の解説記事がほとんど触れていない部分です。Googleの商品の構造化データは、いまは用途で2つに分かれています。

商品スニペット販売者リスティング
対象その場で買えないページその場で買えるページ
例レビュー記事、比較ページ、まとめ自社ECの商品ページ
主に使う項目name、image、review、aggregateRatingoffers、price、availability、配送、返品

自社ECの商品ページは後者です。価格と在庫だけでなく、配送情報(shippingDetails)と返品ポリシー(hasMerchantReturnPolicy)まで入れられます。返品ポリシーは商品ごとに書くのではなく、Organizationの下にまとめて書いてサイト全体に効かせる形が用意されています。

Shopifyを使っている場合、テーマが商品ページにProductを出していることが多いですが、配送と返品まで含んでいるとは限りません。自分の商品ページをリッチリザルトテストにかけて、何が出ていて何が足りないかを先に確認してください。

このサイトに実際に入れているもの

ULTRO NOTESのページに入っている構造化データを、ページ種別ごとに並べます。

ページ入れている型
トップOrganization、Person、WebSite、FAQPage
記事一覧BreadcrumbList、CollectionPage、ItemList
記事詳細BreadcrumbList、BlogPosting、Person、Organization、FAQPage
会社情報BreadcrumbList、Organization、Person、WebSite
著者ページBreadcrumbList、ProfilePage、Person、Organization、WebSite

記事詳細のパンくずリストは、実際には次のように出しています。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@type": "BreadcrumbList",
  "itemListElement": [
    { "@type": "ListItem", "position": 1, "name": "ホーム", "item": "https://ultro.co.jp/" },
    { "@type": "ListItem", "position": 2, "name": "ULTRO NOTES", "item": "https://ultro.co.jp/notes/" },
    { "@type": "ListItem", "position": 3, "name": "SEO・LLMO", "item": "https://ultro.co.jp/notes/category/seo-llmo/" },
    { "@type": "ListItem", "position": 4, "name": "リッチリザルトとは?" }
  ]
}

最後の階層にitemを書いていないのは、現在のページ自身を指す項目にはURLが要らないためです。

組織と著者は、記事ごとに書き直すのではなく@idで参照する形にしています。同じ会社・同じ人を指していることをGoogleに伝えるためで、記事が増えても情報がぶれません。

{
  "@context": "https://schema.org",
  "@graph": [
    { "@type": "BlogPosting", "author": { "@id": "https://ultro.co.jp/notes/author/nagata/#person" } },
    { "@type": "Person", "@id": "https://ultro.co.jp/notes/author/nagata/#person", "name": "永田 龍史" },
    { "@type": "Organization", "@id": "https://ultro.co.jp/#organization", "name": "株式会社ULTRO" }
  ]
}

実際の出力はもっと項目が多いので、構造が分かる部分だけ抜き出しています。

構造化データを入れると順位は上がるのか

上がりません。これは公式が言い切っています。

構造化データに関する一般的なガイドラインには、ガイドライン違反で手動による対策を受けた場合の説明としてこう書かれています。

ただし、Google ウェブ検索でのページの掲載順位には影響しません。

違反して罰を受けてもウェブ検索の順位は動かない、ということは、そもそも順位を動かす仕組みではないという理解が自然です。Googleのドキュメント上の分類も「検索での見え方」側です。

なので、構造化データの効果を測るときに見る数字は順位ではありません。Search Consoleで表示回数とクリック率を追うのが筋です。表示面積が増えてクリック率が上がるかどうか、が効果の出る場所になります。Search Consoleの権限まわりはサーチコンソールの権限とは?種類の違いとユーザーの追加・削除手順にまとめています。

ULTRO NOTES|SEO・LLMOサーチコンソールの権限とは?種類の違いとユーザーの追加・削除手順サーチコンソールの権限はオーナー・フル・制限付きの3つ。できることの違い、ユーザーを追加・変更・削除する手順、制作会社やSEO会社など外部に渡すときの目安、確認済みオーナーを外すときに残る確認トークンの注意点まで、2026年9月時点の画面でまとめます。

「構造化データを入れたらCTRが◯%上がった」という記事を見かけますが、出典が示されていないものが多いです。自社で入れて自社で測るのが確実です。

入れたあとの確認は3段階

Googleは構造化データ マークアップとはで、こう案内しています。

開発中はリッチリザルト テストを使用して構造化データをテストし、デプロイ後はリッチリザルトのステータス レポートを参照

理由も書かれていて、「テンプレートや配信の仕方が原因で、デプロイ後にページの正常性が損なわれることがあるからです」とのことです。実際には次の3つを使い分けます。

3つを使う順に並べると、次のようになります。

構造化データを入れたあとの確認に使う3つの道具を示した図。実装中と直した直後はリッチリザルト テストで、1つのURLの書き方が仕様に合っているかを見る。公開後の継続監視はSearch Consoleの「拡張」レポートで、サイト全体でGoogleが何を検出しているかを見る。レポートに出てこないURLはSearch ConsoleのURL検査で、特定の1URLをGoogleがどう見ているかを見る。テストに通っても、検索結果に表示されるかはGoogleが決める
構造化データを入れたあとの確認に使う3つの道具と、それぞれが見ているもの(Google 検索セントラルの記述をもとにULTROが整理。2026年10月時点。画像を押すと拡大できます)

表にすると、次のとおりです。

ツール見ているもの向いている場面
リッチリザルト テスト1つのURLの書き方が仕様に合っているか実装中、直した直後
Search Consoleの「拡張」レポートサイト全体でGoogleが何を検出しているか公開後の継続監視
Search ConsoleのURL検査特定の1URLをGoogleがどう見ているかレポートに出てこないURL

Search Consoleのレポートには注意点があります。ヘルプに「レポートは、検出されるすべてのアイテムを網羅したものではありません」と書かれていて、サンプルを見せる仕組みです。件数がページ数と合わなくても、それ自体は異常ではありません。

「テストは通るのにレポートに出ない」と「レポートは有効なのに検索結果に出ない」は、原因の層が違います。前者はGoogleがまだクロールしていないか、配信時にマークアップが壊れている可能性。後者は次の節の話です。

マークアップしても表示されない5つの理由

Googleは表示されない理由を公式に列挙しています。

重要: 構造化データが検索結果に表示されるとは限りません。

挙げられているのは次の5つです。

  1. 機能の設定はできても表示は保証されない。Googleが検索履歴・位置情報・デバイスなどを見て、通常のテキスト結果のほうが適切だと判断することがある
  2. 構造化データがページの主要な内容を表していない、または誤解を与えている
  3. リッチリザルト テストでは検出できない誤りがある
  4. 構造化データで参照しているコンテンツが、ユーザーに見える形で表示されていない
  5. 各種ガイドライン・コンテンツポリシーに準拠していない

4つ目はECでよく起きます。画面に出していない情報をマークアップだけで書くと違反です。星評価を構造化データにだけ書いてページには出さない、といったやり方は通りません。

品質ガイドラインには「最新の情報を提供します。日時によって関連性がなくなったコンテンツに関してはリッチリザルトを表示できません」という記述もあります。セール価格や在庫を実際の状態と合わせておかないと、出なくなります。ここは構造化データの問題というより運用の問題で、ECサイトのCVRとは?平均値の見方と改善の優先順位で触れている在庫・価格の整合性の話とつながります。

ULTRO NOTES|サイト構築・改善ECサイトのCVRとは?平均値の見方と改善の優先順位ECサイトのCVR(コンバージョン率)の計算式と、業界平均をそのまま使えない理由、自社の目標値の決め方をまとめました。GA4で購入までを5段階に分けて落ちている箇所を特定し、Clarityで原因を見て、どの施策から着手するかを決めるところまで解説します。

廃止に気づくための運用

今回この記事を書くにあたって日本語の上位記事を7本読みましたが、よくある質問の2026年5月廃止に触れていたものはゼロでした。2026年に更新表示が付いている記事でも、よくある質問とハウツーを「使える機能」として紹介したままのものがあります。

Googleは機能を廃止するとき、ドキュメントのページを404にせず更新履歴ページにリダイレクトします。URLだけ見ていると、消えたことに気づきにくい形です。

確かめ方は3つあります。

  1. 機能ギャラリーに載っているか見る。載っていない型は表示されない
  2. その型の個別ドキュメントのURLを開く。更新履歴にリダイレクトされたら廃止済み
  3. ドキュメントの更新履歴を月に1回見る

自社サイトのJSON-LDに、もう出ない型がいくつ入っているか。棚卸しは一度やっておくと安心です。

入れて終わりにしないことが大事です。Googleは機能を静かに廃止します。月に1回、更新履歴を見る習慣のほうが、一度きりの実装より効きます。

構造化データの棚卸しと実装、公開後の監視までまとめて回したい場合は、攻めの保守で対応しています。

参考にした公式情報

よくある質問

リッチリザルトを入れると検索順位は上がりますか?

上がりません。Googleは構造化データを「検索での見え方」の機能として位置づけていて、ガイドライン違反で手動による対策を受けた場合ですら「Google ウェブ検索でのページの掲載順位には影響しません」と明記しています。期待できるのは表示面積が増えることによるクリック率の改善で、順位ではありません。

よくある質問(FAQ)の構造化データは今も意味がありますか?

検索結果の見た目としては意味がありません。2026年5月7日以降、Google検索に表示されなくなりました。ただしGoogleは過去の同種の変更のときに「あえて削除する必要はありません」と案内しているので、剥がす作業を急ぐ理由もありません。AI検索に本文を読ませる材料として残すという判断はありえます。

リッチリザルトテストで「有効」と出れば必ず表示されますか?

されません。Googleは「構造化データが検索結果に表示されるとは限りません」と明記しています。テストが見ているのは書き方が仕様に合っているかどうかだけで、実際に出すかどうかはGoogle側の判断です。

リッチリザルトテストとSearch Consoleのレポートはどう使い分けますか?

Googleは「開発中はリッチリザルト テストを使用して構造化データをテストし、デプロイ後はリッチリザルトのステータス レポートを参照」と案内しています。テストは1URLの書き方の確認、レポートはサイト全体の継続的な監視です。レポートに出てこないURLはURL検査ツールで個別に見ます。

Shopifyを使っていれば構造化データは自動で入りますか?

テーマによります。多くのテーマは商品ページにProductの構造化データを出しますが、返品ポリシーや配送情報まで含んでいるとは限りません。まず自分の商品ページをリッチリザルトテストにかけて、何が出ていて何が足りないかを確認してください。

構造化データはJSON-LDで書くべきですか?

GoogleはJSON-LDを推奨しています。HTMLの中身と分離して書けるので、テンプレートの改修やCMSからの出力がしやすく、あとから直すときも壊しにくいためです。microdataやRDFaでも読まれますが、新しく入れるならJSON-LDで問題ありません。

まとめ
  • リッチリザルトは検索結果の見た目を変える機能で、掲載順位には影響しない
  • よくある質問・ハウツー・サイトリンク検索ボックスの3つはすでに廃止済み
  • ECサイトで優先度が高いのは商品・パンくずリスト・組織・記事
  • 商品の構造化データは「商品スニペット」と「販売者リスティング」の2種類に分かれている
  • 確認はテスト・レポート・URL検査の3段階で、見ているものがそれぞれ違う
  • 順位を上げる施策ではないので、期待する数字はクリック率に置く
  • Googleは機能を静かに廃止する。月に1回、更新履歴を確認する

この記事を書いた人永田 龍史

株式会社ULTRO 代表取締役

Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。

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