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Shopifyの料金と、EC運営にかかる総額

プランごとの月額と手数料、月商別にどのプランが安くなるかの試算、アプリ・テーマ・構築費まで含めた総額の見方、プランを上げる判断の目安まで。

この記事で分かることShopifyの月額は、Basicが4,850円、Growが13,500円、Advancedが58,500円、Plusが368,000円からです。ただし運営の費用でいちばん大きいのは、売上に比例する決済手数料です。月商が約580万円を超えるとGrow、約3,000万円を超えるとAdvancedのほうが、月額と手数料の合計は安くなります。総額は、月額・決済手数料・アプリ・構築と運用の4つに分けて見積もります。

Shopifyの料金を調べると、最初に出てくるのは月額のプラン料金です。Basicなら月4,850円で、ほかのカートと比べても高くありません。

ただ、実際に運営を始めると、月額はかかる費用のごく一部だと分かります。売上に比例する決済手数料、機能を足すアプリ、サイトの構築や改修の費用のほうが、ずっと大きくなります。月額だけを見てプランを選ぶと、手数料で損をしていることもあります。

この記事では、プランごとの料金と手数料を整理したうえで、月商別の試算と、総額の見積もり方をまとめます。料金はShopifyの料金ページとヘルプの2026年10月3日時点の表記です。料金は改定されることがあるので、契約の前に公式の料金ページで確認してください。

プランごとの料金は?

主な4つのプランの料金です。

BasicGrowAdvancedPlus
月払い(1か月)4,850円13,500円58,500円368,000円〜
年払い(1か月あたり)3,650円10,100円44,000円—
スタッフアカウント追加できない515無制限

年払いは、月払いより約25%安くなります。Plusの368,000円は3年契約の場合で、1年契約は月398,000円です。Plusは、事業の規模や形態によって、売上に応じた料金になることがあります。

Growは以前「スタンダード」、Advancedは「プレミアム」と呼ばれていたプランです。古い記事では、その名前で書かれています。

プランの料金は日本円で請求されます。以前は米ドル建てで、為替によって毎月の請求額が変わっていましたが、2024年5月から円建ての固定額になりました。アプリやテーマ、ドメインの料金は、米ドルから換算して請求されます。

新しく始める場合、2026年10月時点では、3日間の無料体験のあと、3か月間は月150円で使えます。内容は時期によって変わります。

決済手数料は?

クレジットカードなどの決済には、手数料がかかります。Shopifyの標準の決済機能「Shopify ペイメント」を使った場合の料率は、プランによって変わります。

カードの種類BasicGrowAdvancedPlus
国内発行のVisa・Mastercard・JCB3.55%3.4%3.25%2.9%
American Express、海外発行のカード3.9%3.85%3.8%3.75%

Apple Pay、Google Pay、Shop Payも、Shopify ペイメントで受けられます。

売上は、決済から5営業日たつと入金できる状態になり、そのあとの最初の入金日に振り込まれます。日本では、入金の頻度は週ごとか月ごとから選びます。毎日の入金は選べません。資金繰りに関わるので、始める前に確認しておきます。使うための条件や入金の流れ、ほかの決済と組み合わせたときの手数料は、Shopify ペイメントの記事にまとめています。

ULTRO NOTES|サイト構築・改善Shopify ペイメントとは|手数料・入金の流れと、ほかの決済との組み合わせShopify ペイメントは、Shopifyに最初から入っている決済の機能です。使える支払い方法、プラン別の手数料、使うための条件、入金のタイミング、チャージバック、PayPalやコンビニ払いなどほかの決済と組み合わせたときの手数料を、自社ストアの設定もまじえてまとめます。

外部の決済サービスには、取引手数料がかかる

Shopify ペイメント以外の決済サービスを使った注文には、Shopifyが「取引手数料」をかけます。

BasicGrowAdvancedPlus
外部の決済サービスの取引手数料2%1%0.6%0.2%

これは、外部の決済サービスが取る手数料とは別です。たとえばBasicで、手数料3.5%の外部の決済サービスを使うと、合計で5.5%が引かれます。

Shopify ペイメントを有効にしていれば、PayPalと、銀行振込などの手動の決済方法には取引手数料がかかりません。

日本のECでは、コンビニ決済や後払い、スマートフォンのコード決済を求めるお客様が一定の割合でいます。こうした決済方法をアプリや外部の決済サービスで追加する場合は、その注文に取引手数料がかかる前提で見積もります。外部の決済の比率が高いストアほど、取引手数料の低い上のプランが有利になります。

海外に売る場合

海外のお客様に現地の通貨で販売すると、通貨の換算手数料がかかります。日本のストアでは2%です。海外発行のカードの料率とあわせて、越境で売る場合の費用として見込んでおきます。

月商いくらで、どのプランが安い?

プランを上げると、月額は上がり、決済手数料は下がります。月額と決済手数料の合計が逆転する月商は、計算で出せます。

結果を先に図で示します。

月商ごとの、いちばん安いプラン。月払いの場合、月商約580万円まではBasic、約580万〜約3,000万円はGrow、約3,000万〜約8,800万円はAdvanced、約8,800万円からはPlus(3年契約)。年払いの場合は、約430万円までがBasic、約430万〜約2,260万円がGrow、約2,260万円からがAdvanced。
月商ごとの、いちばん安いプラン(月額と決済手数料の合計。Shopifyの料金ページをもとに株式会社ULTROが計算。2026年10月時点。画像を押すと拡大できます)

BasicとGrowの差は、月額が8,650円、料率が0.15ポイントです。8,650円 ÷ 0.15% = 約577万円。丸めると約580万円です。国内カードの決済が月にこの金額を超えると、Growのほうが安くなります。

比べるプラン逆転する月商(月払い)逆転する月商(年払い)
Basic → Grow約580万円約430万円
Grow → Advanced約3,000万円約2,260万円
Advanced → Plus(3年契約)約8,800万円—

すべての決済がShopify ペイメントの国内カードだった場合の計算です。

月商別に、月額と決済手数料の合計を並べます(月払い、すべて国内カードの場合)。

月商BasicGrowAdvanced
300万円111,350円115,500円156,000円
800万円(年商約9,600万円)288,850円285,500円318,500円
2,500万円(年商3億円)892,350円863,500円871,000円
4,000万円(年商約4.8億円)1,424,850円1,373,500円1,358,500円

月商800万円でGrow、月商4,000万円でAdvancedが、いちばん安くなります。月商2,500万円はGrowとAdvancedの差が月7,500円で、ほぼ同じです。

表から分かることがもうひとつあります。月商800万円でGrowの場合、合計の約29万円のうち月額は13,500円で、残りの約27万円が決済手数料です。プランを選ぶときに見るのは、月額より料率です。

外部の決済が混ざると、逆転は早くなる

外部の決済サービスの注文があると、取引手数料の差が加わります。月商800万円のうち2割(160万円)が外部の決済だった場合、取引手数料は次のとおりです。

BasicGrowAdvanced
取引手数料(160万円分)32,000円16,000円9,600円

BasicとGrowで月16,000円の差になり、月額の差(8,650円)を上回ります。外部の決済の比率が高いストアは、上の表より早い段階でプランを上げたほうが安くなります。

自社の月商で比べる

月商と、外部の決済サービスを使う割合を入れると、プランごとの月額と手数料の合計が出ます。初期値は上の表の月商800万円です。

売上
支払い方

計算はお使いのブラウザの中だけで行われ、入力した数字はどこにも送信されません。Shopify ペイメントの決済は、すべて国内発行のVisa・Mastercard・JCBとして計算しています。外部の決済サービスが取る手数料は、どのプランでも同じなので含めていません。Plusは3年契約の月額で、事業の規模によっては売上に応じた料金になります。

式は、プランの月額 + Shopify ペイメント分の売上 × 決済手数料の料率 + 外部の決済分の売上 × 取引手数料の料率 です。料金と料率は、この記事の表(2026年10月時点)の数字を使っています。アプリやテーマの費用は含めていません。

プランで、使える機能は変わる?

料金だけでなく、機能にも違いがあります。運営に関わるものを挙げます。

機能BasicGrowAdvancedPlus
スタッフアカウント追加できない515無制限
自動化(Shopify Flow)使える使える使える使える
テーマの変更を一部の訪問者で試す機能—使える使える使える
チェックアウト画面の作り変え———使える
在庫のロケーション101010200

いちばん影響が大きいのは、スタッフアカウントです。Basicでは、ストアのオーナー以外のスタッフを追加できません。受注の担当、商品登録の担当、と人を分けて運営するなら、売上に関係なくGrowが必要です。

制作会社や広告代理店など、外部のパートナーに管理画面を見てもらう場合は、コラボレーターアカウントを使います。これはスタッフの数に含まれません。仕組みはShopifyコラボレーターとは?リクエストの承認手順と権限の目安にまとめています。

ULTRO NOTES|サイト構築・改善Shopifyコラボレーターとは?リクエストの承認手順と権限の目安Shopifyのコラボレーターリクエストを承認する手順を、管理画面のキャプチャ付きで解説。制作会社や代理店に渡す権限の目安、リクエストが届かないときの確認ポイント、作業後の削除方法までまとめています。

外部の配送業者が計算した送料をチェックアウトに表示する機能は、AdvancedとPlusで使えます。Growは、追加料金を払うか年払いにすると使えます。

チェックアウトの情報入力や支払いの画面を作り変えられるのは、Plusだけです。購入完了のページと注文状況のページは、Basicから編集できます。

卸向けの機能(B2B)は、以前はPlus専用でしたが、取引先ごとの価格表(カタログ、3つまで)などの一部はBasicから使えるようになっています。古い記事には「B2BはPlusのみ」と書かれていることがあります。

月額と手数料のほかに、何がかかる?

運営にかかる費用を、4つに分けます。

区分内容金額の決まり方
プランの月額Basic〜Plus固定
決済の手数料決済手数料、取引手数料売上に比例
アプリ・テーマ・ドメイン機能の追加、デザイン、URL固定が中心。一部は売上や件数に比例
構築と運用立ち上げ時の制作、公開後の改修や更新依頼の範囲による

アプリ

Shopifyは、足りない機能をアプリで足す作りです。日本のECでよく入れる機能と、料金の例を挙げます。

機能料金の例
配送の日時指定月10〜20米ドル前後
商品レビュー無料〜月15米ドル前後
ポイント無料(顧客数が少ないうち)〜月50米ドル以上
定期購入月数十米ドル+定期の売上の1%前後、という形が多い
メール配信Shopify Messagingは月10,000通まで無料

Shopifyが出している無料のアプリもあります。セット販売のShopify Bundles、定期購入のShopify Subscriptions、自動化のShopify Flowなどです。

1つずつは高くありませんが、5個、10個と入れると、月に数万円になります。プランの月額より、アプリの合計のほうが高いストアは珍しくありません。売上に比例する料金のアプリは、売上が伸びると負担も増えます。半年に一度は、使っていないアプリがないかを見直します。

テーマとドメイン

テーマは、Shopifyが出している無料のものと、有料のものがあります。有料テーマは買い切りで、テーマストアでは280〜500米ドルほどのものが多くなっています。

ドメインは、Shopifyで取得する場合、年に9米ドルほどからです。ほかのサービスで取得したドメインをつなぐこともできます。

構築と運用

制作会社に構築を依頼する場合の費用は、比較サイトなどが公開している相場では、次のような帯になっています。

範囲費用の帯
既存のテーマを使い、基本の設定を行う30万〜100万円
デザインを作り込み、機能をカスタマイズする100万〜300万円
基幹システムとの連携や、大規模な移行を含む300万円以上

これらは複数の比較サイトの記載をまとめたもので、根拠になる集計が公開されているわけではありません。実際の見積もりは、商品数、移行するデータの量、デザインの作り込み、連携するシステムで大きく変わります。

公開後の運用を外部に依頼する場合の月額は、依頼する作業の範囲で決まり、相場として示せる数字はありません。

構築の前に、必要な機能と、移行するデータの範囲を書き出しておくと、見積もりのぶれが小さくなります。

見た目を作り込む費用は、売上で回収できるとは限りません。『LTV(ライフタイムバリュー)の罠』には、デザインだけのリニューアルで成果が出たのは3割、落ちたのは7割だったというWACULの調査が引かれています。構築の予算は、デザインより、商品ページや購入手続きのどこを変えるかに先に割り当てるほうが、回収の見通しを立てやすいと考えています。

年商1億円なら、年間でいくら?

年商1億円(月商約830万円)のストアを例に、1年間の費用を試算します。上の表の月商800万円より少し多い規模です。前提は、Growを月払い、決済はすべてShopify ペイメントの国内カード、アプリの合計が月3万円です。

年商1億円のストアの、1年間のShopifyの費用3,922,000円の内訳を1本の棒で示した図。プランの月額は162,000円で約4%、決済手数料は3,400,000円で約87%、アプリは360,000円で約9%。費用の大半は月額ではなく決済手数料
年商1億円のストアの、1年間の費用の内訳(Growを月払い、決済はすべて国内カードの場合。構築費、運用の外注費、送料、広告費は含まない。ULTROが作成。画像を押すと拡大できます)

内訳は、次のとおりです。

項目年額計算
プランの月額162,000円13,500円 × 12か月
決済手数料3,400,000円1億円 × 3.4%
アプリ360,000円30,000円 × 12か月
合計3,922,000円年商の約3.9%

構築費と運用の外注費、送料、広告費は含んでいません。

合計の約87%が決済手数料です。月額のプラン料金は約4%です。Shopifyの費用を下げたいときに効くのは、プランを下げることではなく、料率の合ったプランを選ぶことと、使っていないアプリを減らすことです。

ほかのカートと比べると?

国内の主なカートの、公開されている料金です(各社の料金ページの2026年10月時点の表記。税込・税抜の表記は各社で違います)。

カート月額(月払い)カード決済の手数料
Shopify4,850円/13,500円/58,500円3.55%/3.4%/3.25%
BASE0円/19,980円3.6%+40円にサービス利用料3%/2.9%
STORES0円/3,960円5.5%〜/3.6%〜
カラーミーショップ0円/4,950円/9,595円(有料プランは初期費用あり)6.6%+30円/3.4%/3.19%
makeshop13,750円+決済の月額1,650円(初期費用あり)3.19%(カードの区分ごとに月50万円以上の場合。未満は3.39%)
futureshop27,000円〜(税抜。商品数で変わる)+決済の月額1,500円(初期費用あり)3.2%+1件3円(Visa・Mastercardの場合)

月額と料率の組み合わせが違うので、表のままでは比べにくいです。そこで、月額とカード決済手数料の合計が売上の何%になるかを、年商ごとに計算して線にしました。

カート別に、月額とカード決済手数料の合計が売上の何%になるかを年商ごとに示した折れ線グラフ。年商が小さいうちは月額0円のプランがあるSTORES・カラーミーショップ・BASEと、月額の安いShopifyが低く、年商3,000万円あたりで各社の差は1ポイント以内に縮まる。年商1億円では低い順に、BASE 3.14%、カラーミーショップ 3.31%、makeshop 3.37%、Shopify 3.56%、futureshop 3.62%、STORES 3.65%
カート別の、売上に対する費用の割合。各カートで、その売上のときに最も安くなるプランを選んだ場合の試算(2026年10月時点の各社の料金ページをもとにULTROが作成。画像を押すと拡大できます)

グラフの数字を、年商ごとに抜き出したのが下の表です。

年商300万円1,000万円3,000万円1億円3億円
Shopify5.49%4.13%3.74%3.56%3.45%
BASE7.10%5.30%3.70%3.14%2.98%
STORES5.18%4.08%3.76%3.65%3.62%
カラーミーショップ5.38%3.99%3.57%3.31%3.23%
makeshop9.55%5.24%3.81%3.37%3.25%
futureshop15.78%7.00%4.50%3.62%3.37%

色は列ごと(同じ年商の中)で付けています。薄いほど費用の割合が低く、濃いほど高いカートです。太字はその年商でいちばん低いカートです。

試算の前提は次のとおりです。

  • 月払い。決済はすべてクレジットカード(Visa・Mastercard)で、注文単価は8,000円
  • 初期費用、振込手数料、アプリやオプションの費用は含まない
  • makeshopは、月商100万円以上で3.19%、未満で3.39%として計算
  • futureshopは、商品数が50までのプランで計算。税抜の表記を税込に直している
  • STORESには月商150万円以上向けのプラン(料金は要問い合わせ)があるが、含めていない

ここから読み取れることは3つあります。

年商が小さいうちは、月額の差がそのまま効きます。 年商300万円では、STORES・カラーミーショップ・Shopifyが5%台、BASEが7%台なのに対し、月額が1万円を超えるmakeshopとfutureshopは10〜16%になります。

年商3,000万円あたりで、差は1ポイント以内に縮まります。 年商1億円では、いちばん低いカートと高いカートの差は約0.5ポイントです。金額にすると年に50万円ほどです。

Shopifyは、料金だけを見ればいちばん安いカートではありません。 年商1億円では6つのうち4番目です。安いカートとの差は年商の0.2〜0.4%ほどです。この規模では料金より、売上を伸ばすための機能がそろうかどうかで選びます。

それでもShopifyを勧める理由

料金だけを比べると、Shopifyはいちばん安いカートではありません。それでも当社は、年商1億円以上を目指す自社ECにはShopifyを勧めています。理由は、費用の差より、売上を伸ばすための打ち手の差のほうが大きいからです。

先に費用の差を金額にしておきます。年商1億円で、Shopifyより割合の低い3つのカートとの差は、年に20万〜40万円ほどです。この金額を上回る効果が出るかどうかが判断の基準になります。

1. 売上に効く機能が、標準で増え続けている

Shopifyは標準機能の追加が速く、以前はアプリや外部ツールが必要だったことが、追加の費用なしでできるようになっています。ここ数年で標準になったものを挙げます。

機能できること
RFM顧客分析お客様を購入の新しさ・回数・金額で自動的にグループ分けする
ロールアウトの「実験」テーマの変更をA/Bテストする(Growプラン以上)
Shopify Flow条件に合った注文やお客様に、タグ付けや通知を自動で行う
Shopify Bundles・Subscriptionsセット販売と定期購入
Shopify Messagingメール配信。月10,000通まで無料

分析、テスト、自動化、配信がひとつの管理画面でつながっているので、「分けたお客様に、そのままメールを送る」「テストした変更を、そのまま反映する」が、データを移さずにできます。

2. 広告と計測の連携が、開発なしでできる

Google 広告の拡張コンバージョンも、Meta広告のコンバージョンAPIも、Shopifyでは公式のアプリを入れて設定を選ぶだけで使えます。購入のデータを媒体に正しく渡せるかどうかは、自動入札の成果にそのまま関わります。広告費を月に数百万円使う規模では、ここの精度の差が、カートの料金の差より大きくなります。

商品フィードも同じアプリでGoogleやMetaに同期されるので、ショッピング広告やカタログ広告を始めるまでの手間が小さく済みます。

3. チェックアウトで買われやすい

カートの料金は売上の3〜4%ですが、チェックアウトで買われる割合が変われば、売上そのものが動きます。

Shopifyには、Shop Payという決済方法があります。お客様が一度登録した配送先と支払い方法を、Shopifyを使っているほかのストアでもそのまま使える仕組みで、入力なしで購入を終えられます。Shopify ペイメントに含まれていて、追加の料金はかかりません。

Shopifyは、大手コンサルティング会社に依頼した調査の結果として、次の数字を公表しています。

内容数字
Shopifyのチェックアウト全体のCVRほかのカートより平均15%、最大36%高い
Shop Payで購入した場合のCVRゲスト購入と比べて最大50%高い
Shop Payのボタンがあるだけの場合購入の手前の段階からのCVRが5%上がる

Shopifyが自社で公表している数字で、対象は主に海外のストアです。日本ではShop Payを登録している人がまだ多くないので、同じ幅で上がるとは考えないほうが安全です(ここは当社の推測です)。

それでも、費用との比較はしておく価値があります。年商1億円のストアで、チェックアウトのCVRが仮に3%上がれば、売上は300万円増えます。安いカートとの費用の差(年に20万〜40万円)より、ずっと大きい金額です。

4. アクセスが集中しても、止まりにくい

テレビで紹介された、SNSで話題になった、セールを始めた。こうしたときにサイトが重くなったり落ちたりすると、いちばん売れるはずの時間の売上を失います。

Shopifyは、世界中のストアを同じ基盤で動かしています。2025年のブラックフライデーからサイバーマンデーの4日間には、Shopify全体で146億ドルの売上があり、ピークは1分あたり510万ドルでした。この期間、入口のサーバーでは1分あたり最大4.89億件のリクエストを処理したと公表されています。

1つのストアのアクセスが急に増えても、この規模の基盤の中で吸収されます。サーバーの増強や、セール前の負荷対策を自社で手配する必要はありません。障害がまったく起きないわけではありませんが、稼働状況は公開されていて、いつでも確認できます。

5. 新しい売り場に、早く対応する

AIが商品探しから購入までを代行する買い方に、Shopifyは早くから対応しています。Shopifyのストアは、ChatGPTやGoogleのAI検索などで商品を売れる仕組みに、初期設定でつながります。2026年9月時点で実際に買えるのは主に米国のお客様ですが、日本で始まったときに、カート側の対応を待たずに済みます。詳しくはエージェントコマースとは|UCP・ACPの違いと日本で今できることにまとめています。

ULTRO NOTES|SEO・LLMOエージェントコマースとは|UCP・ACPの違いと日本で今できることエージェントコマース(agentic commerce)の仕組み、UCP・ACPの違い、ChatGPT・Google・Metaの対応状況を公式情報で整理。日本のShopifyストアが今使えるものと、先にやっておくことまで。

海外への販売も同じです。通貨と言語の切り替え、国ごとの価格設定が標準の機能に入っています。

6. 伸びても、乗り換えなくていい

Basicで始めて、売上が伸びたらGrow、Advanced、Plusと、プランを変えるだけで同じストアを使い続けられます。カートの乗り換えは、商品・顧客・注文のデータ移行、URLの変更にともなう検索順位への影響、定期購入の決済の引き継ぎと、費用も手間もかかります。年商が数億円になってから乗り換えると、数百万円の構築費と数か月の期間が必要になることがあります。

7. 足りない機能を、あとから足せる

アプリの数が多く、APIも公開されているので、必要になった機能をあとから足せます。使える制作会社や運用の経験者が多いことも、困ったときに頼る先を選べるという意味で利点です。

Shopifyが合わないケース

逆に、次のような場合は、ほかのカートのほうが合います。

状況理由
年商が数百万円で、機能は最低限でよい月額0円のプランがあるカートのほうが、費用の割合が低い
管理画面やサポートが日本語で完結してほしいアプリには、管理画面やサポートが英語のものがある
いまのカートで不満がなく、広告や海外販売の予定もない乗り換えの費用に見合う効果が出にくい

上の比較にはアプリの費用が入っていません。必要な機能を先に書き出し、アプリ代を足した金額で比べたうえで、売上を伸ばす打ち手にどれだけ使うかで判断します。

プランは、いつ上げる?

判断の目安をまとめます。

状況選ぶプラン
1人で運営していて、月商が約580万円(年払いなら約430万円)に届かないBasic
スタッフを追加したいGrow以上
国内カードの決済が月に約580万円を超えた(年払いなら約430万円)Grow
月商が約3,000万円を超えた(年払いなら約2,260万円)Advanced
外部の決済の比率が高い上の目安より早めに上げる
チェックアウトを作り変えたい、スタッフが16人以上いるPlus

年払いは約25%安くなりますが、途中でプランを変える可能性があるなら、月払いで始めて、売上が安定してから年払いに切り替えるほうが安全です。

プランの変更は、管理画面からいつでもできます。売上が伸びてきたら、3か月に一度、月額と手数料の合計を計算し直します。

これから構築する場合や、ほかのカートから移る場合は、売上の計画から逆算して、プランと必要なアプリを先に決めておくと、あとの費用が読みやすくなります。構築の進め方は逆算の構築に書いています。

参考にした情報

よくある質問

Shopifyの月額料金はいくらですか?

2026年10月時点で、Basicが月4,850円、Growが月13,500円、Advancedが月58,500円、Plusが月368,000円からです。年払いにすると、Basicが月あたり3,650円、Growが10,100円、Advancedが44,000円になります。プランの料金は日本円で請求されます。

Shopifyの決済手数料はいくらですか?

Shopify ペイメントで国内発行のVisa・Mastercard・JCBを受ける場合、Basicが3.55%、Growが3.4%、Advancedが3.25%、Plusが2.9%です。American Expressと海外発行のカードは、Basicが3.9%、Growが3.85%、Advancedが3.8%、Plusが3.75%です。

取引手数料とは何ですか?決済手数料と別にかかりますか?

Shopify ペイメント以外の外部の決済サービスを使った注文に、Shopifyがかける手数料です。Basicが2%、Growが1%、Advancedが0.6%、Plusが0.2%で、外部の決済サービス自体の手数料とは別にかかります。Shopify ペイメントで決済された注文にはかかりません。

BasicからGrowに上げるのは、売上がいくらになってからですか?

月額と決済手数料の合計で比べると、国内カードの決済が月に約580万円を超えたあたりで、Growのほうが安くなります。年払いなら約430万円です。ただしBasicはスタッフアカウントを追加できないので、複数人で運営するなら、売上に関係なくGrowが必要になります。

Shopifyの運営には、月額のほかに何がかかりますか?

決済手数料、アプリの月額、テーマやドメインの費用、構築や改修の外注費がかかります。金額がいちばん大きくなるのは決済手数料で、年商1億円なら年に340万円前後です。月額のプラン料金は、総額のなかではごく一部です。

Shopifyは、ほかのカートより高いですか?

売上の規模によります。月額とカード決済手数料の合計を売上に対する割合で比べると、年商300万円ではShopifyは5.5%ほどで安い側、年商1億円では約3.6%で、国内の主な6つのカートのうち4番目です。年商1億円での安いカートとの差は年に20万〜40万円ほどです。料金の差は小さいので、標準機能や広告との連携、チェックアウトの買われやすさなど、売上を伸ばす機能の差で選びます。

Shopify Plusは、どのくらいの規模から検討しますか?

月額と決済手数料だけで比べると、AdvancedよりPlusが安くなるのは、月商が約8,800万円を超えてからです。それより手前で検討する理由は費用ではなく機能です。チェックアウトの画面を作り変えたい、スタッフを無制限に追加したい、卸向けの機能を広く使いたい、といった必要がある場合です。

まとめ
  • 月額はBasic 4,850円、Grow 13,500円、Advanced 58,500円、Plus 368,000円から。年払いは約25%安い
  • 国内カードの決済手数料は、Basic 3.55%、Grow 3.4%、Advanced 3.25%、Plus 2.9%
  • 外部の決済サービスを使った注文には、別に取引手数料(2%〜0.2%)がかかる
  • 月額と手数料の合計は、月商約580万円でGrow、約3,000万円でAdvancedが安くなる
  • Basicはスタッフアカウントを追加できない。複数人で運営するならGrowから
  • 総額は、月額・決済手数料・アプリ・構築と運用の4つに分けて見積もる
  • ほかのカートと比べると、年商3,000万円あたりで費用の差は売上の1ポイント以内に縮まる。Shopifyは最安ではないが、売上を伸ばす機能の差で選ぶ

この記事を書いた人永田 龍史

株式会社ULTRO 代表取締役

Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。

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