GA4のキーイベントとは|ECで設定するイベントと、数え方・Google広告との違い

Google広告のコンバージョンとの違い、ECでキーイベントにするイベント、設定とカウント方法、Google広告と数字が合わない理由まで。
GA4のレポートには、「キーイベント」という列があります。以前は「コンバージョン」と書かれていたところです。名前が変わっただけと思われがちですが、Google広告のコンバージョンとは役割が分かれていて、そこを押さえていないと、GA4と広告の数字が合わない理由がわかりません。
この記事では、キーイベントとは何か、ECサイトで何をキーイベントにするか、設定とカウント方法、Google広告との関係と数字が合わない理由をまとめます。画面は2026年10月時点のものです。ほかの指標はGA4の指標一覧に、GA4の基本的な見方はGA4の使い方の記事にまとめています。
キーイベントとは
キーイベントは、GA4に送られるイベントのうち、購入や問い合わせなど、成果として数えると決めたものです。イベント名の横の星にマークを付けると、キーイベントになります。
コンバージョンとの違い
GA4では、以前はこれを「コンバージョン」と呼んでいました。Google広告のコンバージョンと同じ名前なのに、数え方が違っていたため、GA4側の名前がキーイベントに変わりました。データを取り出すAPIでは、2024年5月にこの名前の変更が入っています。
いまは、名前と役割が次のように分かれています。先に図で示します。
表にすると、次のとおりです。
| 名前 | どこのものか | 役割 |
|---|---|---|
| イベント | GA4 | サイトで起きたことの記録(ページの表示、カートへの追加、購入など) |
| キーイベント | GA4 | イベントのうち、成果として数えると決めたもの |
| コンバージョン | Google広告 | キーイベントなどを取り込んで、広告の成果と入札に使うもの |
GA4のキーイベントは、Google広告に取り込んではじめてコンバージョンになります。GA4の中で成果を見るときはキーイベント、広告の管理画面で成果を見るときはコンバージョン、と使い分けます。
ECサイトでキーイベントにするイベント
| イベント | 何が起きたか | キーイベントにするか |
|---|---|---|
| purchase | 購入 | する。最初からキーイベントで、外せない |
| begin_checkout | 購入手続きの開始 | 必要なら。購入の数が少なく、広告の学習に足りないとき |
| add_to_cart | カートへの追加 | 必要なら。ただし合計が読み取りにくくなる |
| generate_lead | 問い合わせ、資料請求 | 法人向けの問い合わせがあるならする |
| sign_up | 会員登録 | 会員登録を増やしたいならする |
purchase は、ECサイトのプロパティでは最初からキーイベントになっていて、マークを外せません。
広告の設定で、自動でキーイベントになるイベントがある
Google広告とリンクして、広告のパーソナライズを使う設定にしていると、add_to_cart、begin_checkout、view_item、view_item_list などのイベントが、自動でキーイベントになることがあります。私たちが確認したプロパティでも、add_to_cart、begin_checkout、view_item がキーイベントになっていました。
ここからは私たちの判断ですが、キーイベントは増やしすぎないようにしています。レポートの「キーイベント」の列は、初期の表示ではすべてのキーイベントの合計なので、view_item までキーイベントにしていると、購入が何件だったのかが、ぱっと見ではわからなくなります。キーイベントの一覧を開いて、意図していないイベントにマークが付いていないかを、ときどき確かめます。
キーイベントの設定のしかた
- 「管理」の「データの表示」にある「イベント」を開く
- 「最近のイベント」のタブで、キーイベントにしたいイベントの星を押す
- 「キーイベント」のタブに、そのイベントが出ていることを確かめる
まだ送られていないイベントをキーイベントにしたいときは、「キーイベント」のタブで新しいキーイベントを作り、イベント名を入れます。キーイベントは、1つのプロパティで30個まで設定できます(アナリティクス 360では50個まで)。
カウント方法は2つある
キーイベントの数え方は、イベントごとに選べます。「キーイベント」のタブで、イベントの右端のメニューから「カウント方法を変更」を開きます。
| カウント方法 | 数え方 | 向いているイベント |
|---|---|---|
| イベントごとに1回(推奨) | 起きるたびに数える。1回の訪問で2回起きたら2回 | 購入 |
| セッションごとに1回 | 1回の訪問の中で何回起きても1回 | 問い合わせ、資料請求、会員登録 |
新しく作ったプロパティでは、「イベントごとに1回」が初期設定です。UAから移したプロパティでは、「セッションごとに1回」になっていることがあります。購入が「セッションごとに1回」になっていると、1回の訪問で2回買われても1件と数えるので、確かめておきます。
カウント方法を変えても、過去のデータは変わりません。変えた時点から後のデータにだけ反映されます。
Google広告に取り込む
GA4のキーイベントをGoogle広告のコンバージョンとして使うには、Google広告とリンクしたうえで、Google広告の「ツール」の「コンバージョン管理」から、新しいコンバージョンとしてGA4のキーイベントを取り込みます。Google広告の拡張コンバージョンについては、拡張コンバージョンの記事にまとめています。
Google広告の数字と合わない理由
GA4のキーイベントの数と、Google広告のコンバージョンの数は、取り込んでいても一致しません。主な理由は次のとおりです。
| 違い | GA4 | Google広告 |
|---|---|---|
| 数える日 | キーイベントが起きた日 | 広告がクリックされた日 |
| 貢献の割り当て | Google広告以外のチャネルにも割り当てる | Google広告にだけ割り当てる |
| アトリビューション モデル | プロパティの設定による | コンバージョンの設定による |
| ルックバック期間 | プロパティの設定による | コンバージョンの設定による |
| タイムゾーン | プロパティの設定 | 広告アカウントの設定 |
| カウント方法 | キーイベントの設定 | コンバージョンの設定 |
たとえば、月末に広告をクリックした人が翌月の初めに買うと、Google広告では月末の成果、GA4では翌月の成果になります。GA4・広告・Shopifyで数字が合わない理由は、アトリビューションの記事でも詳しく書いています。
アトリビューションの設定
GA4のアトリビューションの設定は、「管理」の「データの表示」にある「アトリビューション設定」で変えられます。ルックバック期間は、初期設定では、新しいユーザーの獲得に関するキーイベントが30日、それ以外のキーイベントが90日です。ファーストクリックや線形などのルールベースのモデルは、2023年11月に廃止され、いまはデータドリブンとラストクリックから選びます。
レポートでキーイベントを見る
トラフィック獲得などのレポートでは、表の右に「キーイベント」と「セッション キーイベント率」の列があります。列の名前の下にある「すべてのイベント」を押して purchase を選ぶと、購入だけの数と、購入があったセッションの割合になります。
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| キーイベント | キーイベントが記録された回数 |
| セッション キーイベント率 | キーイベントが1回でも起きたセッションの割合 |
| ユーザー キーイベント率 | キーイベントを1回でも起こした人の割合 |
初期の表示はすべてのキーイベントの合計なので、ECサイトでは purchase に絞ってから読むようにします。流入元ごとの購入の見方は、GA4の使い方の記事にまとめています。
参考にした公式情報
よくある質問
GA4のキーイベントとコンバージョンは、何が違いますか?
キーイベントは、GA4で成果として数えると決めたイベントです。コンバージョンは、そのキーイベントをGoogle広告に取り込み、広告の成果や入札に使うものです。以前はGA4でもコンバージョンと呼んでいましたが、Google広告と区別するために、GA4側はキーイベントという名前になりました。
ECサイトでは、何をキーイベントにすればいいですか?
まず purchase(購入)です。最初からキーイベントになっています。購入手続きの開始(begin_checkout)やカートへの追加(add_to_cart)もキーイベントにできますが、レポートのキーイベントの合計に混ざるので、増やすほど読み取りにくくなります。
キーイベントはいくつまで設定できますか?
1つのプロパティで30個までです。有料版のアナリティクス 360では50個までです。
カウント方法は、どちらにすればいいですか?
購入は「イベントごとに1回」のままにします。1回の訪問で2回買われたら、2回と数えるためです。問い合わせや会員登録のように、1回の訪問で何度送られても1回と数えたいものは「セッションごとに1回」にします。変更は、変えた時点から後のデータにだけ反映されます。
GA4のキーイベントと、Google広告のコンバージョンの数が合いません。
数え方が違うためです。Google広告は広告がクリックされた日に、GA4はキーイベントが起きた日に数えます。ほかにも、どのチャネルに貢献を割り当てるか、アトリビューション モデル、ルックバック期間、タイムゾーン、カウント方法が違うと、数字がずれます。
- キーイベントは、GA4で成果として数えると決めたイベント。以前の「コンバージョン」
- Google広告に取り込んで入札に使うのが、コンバージョン
- ECでは purchase が最初からキーイベントで、外せない
- カウント方法は「イベントごとに1回」が推奨。購入はこのまま
- Google広告と合わないのは、日付、貢献の割り当て、モデル、ルックバック期間、タイムゾーン、カウント方法が違うため
この記事を書いた人永田 龍史
株式会社ULTRO 代表取締役Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。
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