計測・分析 公開

gclidとは?自動タグ設定で付くクリックIDと、消える原因の確かめ方

Google広告のクリックIDであるgclidの仕組み、コンバージョン計測・GA4・オフラインコンバージョンでの使われ方、gbraid・wbraid、Cookieとコンバージョン リンカー、消える原因の確かめ方、Shopifyでの注意点まで。

この記事で分かることgclid(Google クリック ID)は、Google広告の自動タグ設定がオンのとき、広告のクリックでリンク先のURLに付くIDです。サイトのGoogleタグがこれをサイトのCookie(_gcl_aw など)に保存し、あとで購入が起きたときに、どの広告のクリックからの購入かをGoogle広告に伝えます。GA4のGoogle広告のキャンペーン情報や、店舗・電話の成約を取り込むオフラインコンバージョンにも使われます。iOSでは、一部のGoogleアプリからの流入でgclidが付かずに wbraid が付き、iOS 14.5以降のクリックには gbraid も付きます。gclidが消える主な原因は、リダイレクト、URLのパラメータを受け付けないサイトの設定、別のドメインへの移動、広告用のCookieへの同意の拒否です。

Google広告のリンク先のURLに付いている「?gclid=」という文字列は、何のためのものか。消してはいけないのか。gclidが付かない、途中で消える、と言われたら何を確かめればいいのか。広告を運用していると、こうした質問を社内外からよく受けます。

この記事は、Google広告を運用している人と、サイトの計測を任されている人向けです。gclidとは何か、何に使われるか、iOSで付く gbraid・wbraid との違い、gclidを保存するCookie、gclidが消える原因と確かめ方、Shopifyでの扱いを順に説明します。仕様は2026年10月時点のGoogleのヘルプとドキュメントに沿っています。画面の表記はヘルプのもので、実画面とずれることがあります。

gclidとは(Google広告のクリックID)

gclidは、Google広告の自動タグ設定がオンのとき、広告がクリックされるとリンク先のURLに付くIDです。Google クリック ID(Google Click Identifier)の略で、Google広告のヘルプでは、www.example.com に向けた広告なら、クリック後のURLは www.example.com/?gclid=123xyz のような形になると説明しています。

自動タグ設定は、新しく作ったGoogle広告のアカウントでは最初からオンです。自動タグ設定と gclid について、ヘルプで確かめられる仕様は次のとおりです。

項目内容
付く場所最終ページURLの末尾。#以降(フラグメント)がある場合はその前。すでにパラメータがあれば「&」でつなぐ
長さ最大100文字
作られる時点クリック時ではなく、広告が表示された時点で作られることがある。同じ広告をもう一度クリックすると、同じ gclid が使われる
対象外アプリ キャンペーンでは自動タグ設定は考慮されない。第三者広告配信の広告とは互換性がない

gclidの中身は、それだけで意味の読める文字列ではありません。サイトのGoogleタグがこのIDを受け取り、Googleの側で、どのキャンペーンのどのクリックかを照合します。

gclidとUTMパラメータ、似たパラメータとの違い

gclidはGoogle広告が自動で付けるIDで、UTMパラメータは広告主が自分で書く文字列です。GA4では、両方が付いていると、参照元やメディアなどには自動タグ設定(gclid)の値が使われます。Googleの広告製品には、ほかにも似たパラメータがあります。

パラメータ付く場面出典
gclidGoogle広告のクリック(自動タグ設定がオン)Google 広告 ヘルプ
wbraidiOSのアプリ内の広告から、ウェブページに移ったとき。ごく一部のGoogleアプリからのiOSの流入では、gclidの代わりにこれが付くGoogle Ads API のドキュメント、Google 広告 ヘルプ
gbraidウェブの広告から、iOSのアプリに移ったとき。Google広告のヘルプでは、iOS 14.5以降のクリックでランディングページのURLに付くとも説明している。gclidと一緒に付くことがあるGoogle Ads API のドキュメント、Google 広告 ヘルプ
dclidキャンペーン マネージャー、ディスプレイ&ビデオ 360 などのクリックGoogle タグのドキュメント、広告用Cookieの一覧
srsltidGoogle検索の商品(Merchant Centerの自動タグ設定)Merchant Center ヘルプ

Meta広告の fbclid など、Google以外の媒体にもクリックIDがあります。UTMの付け方と自動タグ設定との優先順位は、UTMパラメータの記事で扱っています。

ULTRO NOTES|計測・分析UTMパラメータの付け方|生成ツールとGA4での確認方法、命名ルール表UTMパラメータは utm_source・utm_medium・utm_campaign の3つを小文字で付けます。パラメータ付きURLの生成ツール、ECで使える命名ルール表、GA4で値を確認する方法、自動タグ設定との優先順位までまとめます。

gclidは何に使われるか

gclidの使い道は、Google広告のコンバージョン計測、GA4でのGoogle広告のキャンペーン情報、オフラインコンバージョンの取り込みの3つです。Google広告のヘルプも、自動タグ設定はこの3つに必要だとしています。

使い道gclidの役目前提
Google広告のコンバージョン計測サイトのCookieに残したクリックの情報を、購入などのときにタグが読み取り、Google広告に伝えるすべてのページでGoogleタグ(またはコンバージョン リンカー)が動いている
GA4のGoogle広告のディメンションgclidの付いたURLから、Google広告のキャンペーン、広告グループ名、キーワード テキストなどを受け取るGA4とGoogle広告がリンクされている
オフラインコンバージョン問い合わせのときに gclid を見込み客の情報と一緒に保存し、店舗や電話の成約をあとからGoogle広告に返すgclidは90日以内のもの。APIで送るなら、新しく始める場合はData Manager APIを使う

Google広告のコンバージョン計測での流れ

コンバージョン計測では、gclidはURLからCookieへ、Cookieから購入のタグへと受け渡されます。Google広告のヘルプの説明をまとめると、次の3段階です。

  1. 広告がクリックされ、リンク先のURLに gclid が付く
  2. サイトのGoogleタグが gclid を読み取り、サイトのドメインのCookieに保存する
  3. 購入完了のページでコンバージョンのタグが動くと、Cookieのクリックの情報と一緒に購入がGoogleに送られる

途中でCookieが消えたり、別の端末で買ったりすると、購入は広告のクリックとつながりません。その分を、購入時のメールアドレスなどのハッシュ値で補うのが拡張コンバージョンです。gclidとの関係は拡張コンバージョンの記事で図にしています。

ULTRO NOTES|計測・分析拡張コンバージョンとは?Google広告での仕組みとShopifyでの設定、2026年の変更点拡張コンバージョンは、購入者のメールアドレスなどをハッシュ化してGoogleに送り、Cookieで広告とつながらなかったコンバージョンを補う機能です。gclidとの関係、Googleタグ・GTM・ShopifyのGoogle & YouTubeアプリでの設定、2026年に始まった設定の統合、補えないものをまとめます。

GA4での使われ方

GA4は、gclidの付いたURLからGoogle広告のキャンペーンや広告グループ、キーワードまで受け取ります。両方付いているときは、参照元やメディアなどには自動タグ設定の値が使われます。GA4とGoogle広告をリンクするときは、リンクの手順の中で「自動タグ設定を有効にする」を選べます。

GA4のヘルプによると、gclidやdclidを意図したとおりに使えない場合、URLにUTMパラメータが1つでも付いていれば、参照元などはUTMから取られます。gclidもUTMも無ければ (not set) になります。Google広告のディメンションが (not set) になるときの見分け方は、GA4の(not set)の記事へ。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4の(not set)とは?原因と直し方、Unassigned・directとの違いGA4の(not set)は、ディメンションの値がGA4に届いていないことを表す表示です。Unassigned・directとの違い、参照元・ランディングページなどディメンション別の原因、Shopifyで出やすいケース、探索での確かめ方まで。

gbraid・wbraidとは(iOSで付くGoogle広告のパラメータ)

wbraid は、ごく一部のGoogleアプリからのiOSの流入で、gclidが付かない代わりに付くパラメータです。gbraid は、iOS 14.5以降のクリックでランディングページのURLに付くパラメータで、gclidと一緒に付くこともあります。どちらも、AppleのATT(App Tracking Transparency。アプリをまたいだ追跡に許可を求める仕組み)に合わせてGoogleが追加したもので、URLに付いていても自動タグ設定が壊れたわけではありません。

Google広告のヘルプ「iOS 14 でのキャンペーン測定に関する更新情報」の内容は、次のとおりです。

  • 2021年4月26日のATTの施行以降、ごく一部のGoogleアプリからのiOS 14の流入には、gclidを送っていない。ほかのGoogleの流入には、引き続き gclid が付く
  • ウェブのコンバージョンは、新しいパラメータ wbraid で、どの広告キャンペーンからのものかを特定し、コンバージョン モデリング(計測できなかった分をGoogleが統計的に推定する仕組み)と組み合わせて計測する
  • gbraid は、iOSの広告キャンペーンによるアプリのコンバージョンを計測するためのパラメータで、自動タグ設定がオンのとき、iOS 14.5以降のすべてのクリックでランディングページのURLに付く。対象は検索、ショッピング、ディスプレイ、P-MAXのキャンペーン
  • ほとんどの広告主はサイトを変える必要はないが、ごく一部は、サイトで任意のURLパラメータを受け付けるようにする必要がある

Google Ads APIのドキュメントでは、gbraidは「ウェブの広告をクリックしてiOSのアプリに移ったとき」、wbraidは「iOSのアプリ内の広告をクリックしてウェブページに移ったとき」に付くパラメータと定義しています。同じドキュメントには、1つのコンバージョンに gclid と gbraid の両方を結びつけられる場合があり、そのときは両方を付けて送るよう書かれています。ヘルプとAPIのドキュメントで説明の切り口が違うので、URLに付いていたら、どちらもGoogle広告のクリック情報として消さずに残しておきます。

wbraid・gbraidで計測されたコンバージョンには、制約もあります。Google Ads APIのドキュメントでは、wbraid・gbraidとカスタムのコンバージョン変数は一緒に使えないとしています。

gclidはどこに保存されるか(_gcl_awなどのCookieとコンバージョン リンカー)

gclidは、サイトのGoogleタグかコンバージョン リンカーによって、サイトのドメインのファーストパーティCookie(_gcl_aw など)に保存されます。購入のページでは、タグがこのCookieを読んで、クリックと購入を結びつけます。

タグ マネージャーのヘルプでは、コンバージョン リンカーは、ランディングページのURLから広告のクリックの情報を自動で見つけ、_gcl_aw、_gcl_gs、_gcl_dc のような「gcl*」の名前のCookieと、ブラウザのローカル ストレージ(_gcl_ls)に保存すると説明しています。Googleの広告用Cookieの一覧に載っている主なものは次のとおりです。

Cookie一覧にある製品保存期間
_gcl_awGoogle 広告90日
_gcl_auキャンペーン マネージャー、ディスプレイ&ビデオ 360、Google 広告、検索広告 36090日
_gcl_gb、_gcl_gs、_gcl_agGoogle 広告90日
_gcl_dcキャンペーン マネージャー、ディスプレイ&ビデオ 360、検索広告 36090日
FPGCLAW、FPGCLGBGoogle 広告90日

一覧には、Cookieごとの役割の説明はありません。どのパラメータがどのCookieに入るかも、公式には確認できませんでした。FPGCLAW などの「FP」で始まるCookieは、サーバーサイドのタグ設定で使われる名前です(仕組みはサーバーサイドGTMの記事)。

ULTRO NOTES|計測・分析サーバーサイドGTMとは?仕組み・費用と、Shopifyで拾えない購入サーバーサイドGTM(sGTM)は、ブラウザのデータを自社サーバーで受けて送り直す仕組みです。Cloud Run・Stapeの費用、ITP対策が効く条件、Shopifyでの注意点、ブラウザでタグが動かなかった購入は拾えないことまで説明します。

コンバージョン リンカーは必要か

GTMでGoogle広告のコンバージョンを計測するなら、コンバージョン リンカーか、すべてのページで動くGoogleタグのどちらかが必要です。タグ マネージャーのヘルプは、コンテナがすべてのページでGoogleタグを読み込んでいれば、コンバージョン リンカーは要らないとしています。ランディングページだけでなく、購入者が見る可能性のあるすべてのページに置くことが勧められています。GTMのタグとトリガーの基本はGTMの記事にあります。

ULTRO NOTES|計測・分析GTM(Googleタグマネージャー)とは|使い方と、ECで最初に入れるタグGTM(Googleタグマネージャー)とは何かと使い方を、タグ・トリガー・変数の3つの用語と、GA4を設定する導入5ステップで説明します。ECで最初に入れるタグの順番、Shopifyでの注意点、入れないほうがよいケースまで。

Cookieに残らない、すぐ消えるケース

Cookieに保存されたgclidは、同意の設定とブラウザの仕組みで、残らなかったり早く消えたりします。

  • 広告用のCookieへの同意が拒否された:Googleの同意モードのドキュメントでは、ad_storage が拒否されると、広告用の新しいCookieは設定されません。その場合でも、URLパススルー(url_passthrough)を有効にすると、同じドメインのページ間で gclid などをURLのパラメータで受け渡せます。拒否されたときに何を送るかは、同意モードの基本と高度でも変わります
  • Safari:JavaScriptで書いたCookieの期限は最長7日に短くなり、追跡に使われると判定されたドメインから、URLにパラメータが付いた状態で着地したページでは24時間になります。Googleタグはブラウザの中で _gcl_aw を書くので、この制限を受けます。広告のクリックで着地したページは、24時間の条件に当たりやすいと当社は見ています。詳しくはサードパーティCookieの記事へ

同意モードの基本と高度の違い、同意バナーの設定とShopifyでの扱いは、Cookie同意バナーの記事で説明しています。

ULTRO NOTES|計測・分析Cookie同意バナーは必要?ECの判断基準とGA4の同意モードCookie同意バナーが必要かどうかは、どの国のお客様に販売しているかで変わります。日本向けの自社ECに関係する法律、同意バナーを出したときにGA4の数字がどう変わるか、同意モードの基本と高度の違い、Shopifyでの設定をまとめます。

gclidが消える・付かない原因

gclidは、広告のクリックから購入まで、URLに付く、着地まで残る、Cookieに残る、購入のページまで引き継がれる、の4か所のどこかで途切れます。

gclidが広告のクリックから購入まで受け渡される4つの関門を示した図。1はURLに付くかで、自動タグ設定がオフ、一部のiOSの流入ではgclidではなくwbraidが付く、Safariのプライベートブラウズで取り除かれるという報告がある、第三者広告配信の広告が原因になる。2は着地まで残るかで、リダイレクトでパラメータが落ちる、任意のパラメータを受け付けずエラーページになる、大文字と小文字の書き換え、100文字までの切り詰めが原因になる。3はCookieに残るかで、タグが動いていない、iframeの中のタグ、広告用のCookieへの同意の拒否、Safariの期限が原因になる。4は購入のページまで引き継がれるかで、別のドメインのランディングページや決済、ドメイン間のリンクが未設定だと途切れる。4つを通ると、購入完了のページでタグがクリックの情報と一緒に購入を送る
gclidが途切れる4か所(2026年10月時点。Google 広告 ヘルプ、アナリティクス ヘルプ、タグ マネージャー ヘルプ、Google タグのドキュメントをもとに株式会社ULTROが作成。画像を押すと拡大できます)
途切れる場所原因起きること直し方
URLに付かない自動タグ設定がオフgclidが付かず、GA4ではUTMが無ければ (not set) になる[アカウント設定]の[自動タグ設定]をオンにする
URLに付かないごく一部のGoogleアプリからのiOSの流入gclidが付かず、wbraid が付く。iOS 14.5以降のクリックには gbraid も付く(gclidと一緒のこともある)仕様どおり。直すものはない
URLに付かないSafariのプライベートブラウズ追跡用のパラメータが、ページを移る前にURLから取り除かれる。gclidも取り除かれると報告されている仕様どおり。拡張コンバージョンで補う
着地までに落ちるリダイレクト(古いURLから新しいURLへ自動で移す仕組み。301・302はその応答の種類)でクエリ(URLの?以降)が引き継がれない最終的に開いたページのURLに gclid が無いリンク先を最終ページのURLにするか、リダイレクトでクエリを引き継ぐようにサーバーを設定する
着地までに落ちるサイトが任意のURLパラメータを受け付けない自動タグ設定をオンにすると、エラーページが出ることがあるいったん自動タグ設定をオフにし、パラメータを受け付けるよう開発者に直してもらってから、オンに戻す
着地までに落ちるサーバーのURLの書き換えで、大文字と小文字が変わるクリックとセッションを結びつけられず、GA4で (not set) になるgclidの値を書き換えないようにする
着地までに落ちるログや保存先、リダイレクトの仕組みが長い値を切り詰めるgclidが途中で切れる100文字まで扱えるようにする
Cookieに残らないランディングページでタグが動いていない、タグがiframeの中にあるgclidを読めない。iframeの中からは親のページのURLを読めないすべてのランディングページで、親のページにタグを置く
Cookieに残らない広告用のCookieへの同意が拒否されたCookieに保存されない仕様どおり。URLパススルーを検討する
別のドメインで途切れるランディングページと購入のページのドメインが違う移った先のドメインには gclid のCookieが無いドメイン間のリンク(クロスドメイン)を設定する

Safariのプライベートブラウズについては、WebKitの公式ブログ(2024年7月)が、Safari 17.0から、サイトをまたいだ追跡に使われると判定したクエリのパラメータを、ページを移る前に取り除いていると説明しています。ただし、取り除く対象の一覧は公表されておらず、gclidが対象に入っていることは、第三者の検証で報告されているだけで、Appleの一次情報では確認できませんでした。

自動タグ設定のトラブルの多くは、サイトの側で起きます。『ネット広告運用“打ち手”大全 第2版』は、基礎の計測の点検項目として、ページを移ってもクリックIDが残っていること、複数のドメインをまたいでも識別子を引き継げていることを挙げ、サイトのリニューアルやCMSの移行で、こうした土台がエラーも出さずに壊れると指摘しています。当社も、計測が急に崩れたときは、その時期にサイトのリダイレクトやURLの仕組みを変えていないかを最初に聞くようにしています。

手動のUTMとトラッキング テンプレートとの関係

UTMパラメータを足しても、gclidが消えることはありません。GA4ではgclidの値が優先され、手動の広告コンテンツと手動キーワードだけは、手動で付けた値が使われます。

気をつけたいのは、トラッキング テンプレート(Google広告で、クリック時のURLに計測用の設定を足す機能)で第三者の計測サービスを経由させている場合です。そのサービスのリダイレクトがクエリを引き継がないと、gclidが最終ページに届きません。リダイレクトがあるときに gclid を最終ページまで渡す必要があることは、Google広告とMerchant Centerのヘルプの両方に書かれています。

別のドメインのランディングページから移る場合

広告のリンク先が記事型のランディングページなど、購入するサイトとは別のドメインにある場合、gclidのCookieはランディングページのドメインにしか残りません。Googleタグのドキュメントでは、ドメイン間の計測を設定すると、リンク先のURLに _gl というパラメータが付いて、元のドメインのファーストパーティCookieの値が引き継がれると説明しています。このパラメータはクリックの時点で付き、2分で期限が切れます。

タグ マネージャーでは、コンバージョン リンカーの「ドメイン間でのリンクの有効化」をオンにし、「自動リンクドメイン」に移る先のドメインを入れます。移った先のドメインのコンテナでも、ドメイン間でのリンクを有効にして、届いたリンカー パラメータを処理できるようにします。GA4の側のドメインの設定は、GA4の参照元と除外する参照の記事を見てください。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4のクロスドメイン設定と除外する参照|決済サービスが参照元になるときGA4のクロスドメイン設定と「除外する参照のリスト」の違い、それぞれの設定手順と確かめ方を説明します。PayPalなど外部の決済サービスが参照元になる理由、Shopifyで入れるドメイン、設定しても直らない購入まで。

gclidが届いているかの確かめ方

gclidが届いているかは、自動タグ設定、着地したURL、タグの送信、GA4のレポートの順に確かめます。前で途切れていたら、後ろは見なくて済みます。

  1. 自動タグ設定を確かめる:Google広告の管理アイコンから[アカウント設定]を開き、[自動タグ設定]の「ユーザーが広告クリック時にアクセスする URL にタグを設定する」にチェックが入っているかを見ます。複数のアカウントを使っている場合は、広告を出しているアカウントごとに確かめます
  2. URLに残るかを確かめる:アナリティクスのヘルプの方法では、最終ページURLの末尾に gclid=TeSter-123 のようなテスト用の値を付けて開き(例:https://(自分のストア)/?gclid=TeSter-123。すでに ? があるURLなら & でつなぐ)、読み込んだあともURLに残っているかを見ます。先にChromeのデベロッパー ツール(Windowsは F12、Macは option+command+I)を開き、[ネットワーク]タブを選んでからURLを入れると、通信も記録されます。リダイレクトがあれば、デベロッパー ツールの[ネットワーク]タブで301・302の応答を探し、途中で消えていないかを確かめます
  3. タグの送信に入っているかを確かめる:同じく[ネットワーク]タブで、GA4に送られる通信(collect で絞り込む)の、開いたページのURLの欄(dl の値)に gclid が含まれているかを見ます。リクエスト自体が無ければ、タグが入っていません
  4. GA4のレポートを見る:Google広告からのセッションで、Google広告のキャンペーンなどのディメンションが (not set) になっていないかを見ます

テスト用の値は、実際の広告のクリックではありません。Google広告の側でコンバージョンまで確かめたいときは、Tag Assistantで接続してテストの購入をします。Google広告のヘルプは、自分の広告をクリックしてサイトが正しく開くかを確かめる方法も挙げていますが、クリックには費用がかかります。

ULTRO NOTES|計測・分析Google Tag Assistant(タグアシスタント)の使い方|GA4・GTMのタグ確認手順Google Tag Assistant(タグアシスタント)で、GA4・GTM・Google広告のタグが動いているかを確かめる手順。入口の違い、画面の見方、同意の確認、DebugViewとの関係、接続できないときの対処、LegacyとCompanionの統合、Shopifyでの注意まで。

オフラインコンバージョンでgclidを使うとき

店舗や電話の成約をGoogle広告に返すオフラインコンバージョンでは、問い合わせのときに gclid を取得し、見込み客の情報と一緒に保存しておきます。よくあるのは、問い合わせフォームに隠し項目を作り、URLの gclid の値をJavaScriptやGTMで入れておく方法です。成約したら、その gclid とコンバージョンの種類、日時をGoogle広告に送ります。

Googleのヘルプとドキュメントで確かめられる条件は次のとおりです。

項目内容
gclidの期限90日以内のもの
反映までの時間処理に24〜48時間
送り方ファイルかAPIでアップロードする。APIで送る場合、2026年6月15日以降はGoogle Ads APIではブロックされ、Data Manager APIへ移る。2026年1月〜6月にリクエストを送っていない開発者トークンは、以前のアクセスの許可リストに載らない
識別子Data Manager APIのオフラインのドキュメントでは、広告のクリックの識別子などを付けて送る。Google Ads APIのドキュメントでは、gclid・gbraid・wbraid を、取れるときに付けることを勧めている
ユーザー提供データとの併用ヘルプでは、gclidとファーストパーティ データを併用した広告主のコンバージョンが、標準のインポートより中央値で10%増えたとしている

ECのストアでは、電話注文や、問い合わせから見積もりを経て決まる法人の注文などが対象になります。ウェブの購入でタグが届かなかった分をGoogle広告に送る方法は、Google広告のコンバージョン設定の記事で比べています。

ULTRO NOTES|計測・分析Google広告のコンバージョン設定|Shopifyでの入れ方と計測されない原因Google広告のコンバージョン設定を、コンバージョンタグ・GA4インポート・サーバー送信の3つで比較。ShopifyのGoogle & YouTubeアプリでの入れ方と二重計上の防ぎ方、計測されないときに確かめる順番、2026年の変更まで。

Shopifyでのgclidの扱い

Shopifyでは、Google & YouTubeアプリでGoogle広告をつなぐと、アプリがGoogleタグを入れるので、gclidの保存のためにテーマへタグを貼る必要はありません。そのうえで、Shopifyに特有の注意点が4つあります。

注意点何が起きるか確かめること
ShopifyのUTMのレポートは gclid を読まないGoogle広告からの流入が、ShopifyのUTMのレポートに出てこないShopifyで見たいなら、トラッキング テンプレートか最終ページURLにUTMも付ける
URLリダイレクトは404のURLにしか効かないShopifyのヘルプでは、クエリの付いたURLは、URLリダイレクトで想定どおりに動かないことがあるとしている広告のリンク先は、リダイレクトを通らない現在のURLにする。旧URLに向けている広告が残っていないかを見る
カスタムピクセルはiframeの中で動くGA4のタグをカスタムピクセルで入れると、自動で取るページのURLがストアのページのものにならない。GA4はURLの gclid から参照元を判定するページビューのタグに、ストアのページの page_location を渡す
別のドメインのランディングページ記事型のランディングページを別のドメインで作ると、gclidのCookieはストアのドメインに引き継がれないドメイン間のリンクを設定するか、ランディングページをストアのドメインで作る

ShopifyのUTMのレポートの挙動は、当社が管理画面で確かめたもので、Shopifyのヘルプには参照元の判定方法が書かれていません。カスタムピクセルで page_location を渡す方法はShopifyのカスタムピクセルの記事にあります。

ULTRO NOTES|計測・分析Shopifyのカスタムピクセルとは?顧客イベントでの設定方法とGA4・GTMの注意点Shopifyのカスタムピクセルは、[設定]>[顧客イベント]で計測タグを入れる仕組みです。追加の手順、GA4のイベント対応表、GTMを入れるときの注意(プレビュー・page_location・二重計上)、同意の設定まで解説します。

GTMをカスタムピクセルに入れてGoogle広告のコンバージョンを計測している場合は、コンバージョン リンカーかGoogleタグがすべてのページで動いているかも確かめます。Google & YouTubeアプリと別の経路の両方でGoogle広告の購入タグを入れると、二重計上の原因になります。

広告の成果がShopifyの注文より少ないときの切り分け

Google広告の購入がShopifyの注文より少ないときは、gclidの問題なのか、そもそも購入がGA4やタグに届いていないのかを、先に分けて考えます。gclidをいくら直しても、タグが動かなかった購入は増えないからです。

Google広告の購入がShopifyの注文より少ないときに、GA4の購入とShopifyの注文を比べて2つに分ける図。GA4の購入もShopifyの注文より少ない場合は、購入のタグがそもそも動いていない可能性があり、外部の決済から戻らない購入や広告ブロッカーなど、計測漏れを調べる。GA4の購入はShopifyの注文に近いのにGoogle広告だけ少ない場合は、クリックと購入の結びつきの問題の可能性があり、gclidが途切れていないか、広告用のCookieへの同意、Safariの期限、計測期間を調べる。どちらの場合も、Google広告とShopifyの数字はもともと一致しないので、目安として使う
Google広告の成果がShopifyの注文より少ないときの分け方(2026年10月時点。株式会社ULTROの考え方をもとに作成。画像を押すと拡大できます)

当社は、GA4の購入がShopifyの注文に近いかどうかを、分ける目安にしています。

状態考えられること次に見るところ
GA4の購入もShopifyの注文より少ない購入のタグがそもそも動いていない。外部の決済から戻らない購入、広告ブロッカー、AIやSNSアプリの中で完結する購入など注文番号とGA4のトランザクションIDを1件ずつ突き合わせる
GA4の購入はShopifyの注文に近いのに、Google広告だけ少ない購入は届いているが、広告のクリックと結びついていないgclidが途切れていないか、広告用のCookieへの同意、Safariの期限、計測期間

Google広告とShopifyの数字は、計上する日や数える範囲が違うので、もともと一致しません。そのうえでの目安と考えてください。Google広告の側で確かめる順番はGoogle広告のコンバージョン設定の記事、ツールごとの数え方の違いはアトリビューションの記事で扱っています。

ULTRO NOTES|計測・分析アトリビューションとは?GA4・広告・Shopifyで数字が合わない理由アトリビューションは、購入までに触れた広告やチャネルのうち、どれの成果とするかを決めるルールです。GA4・Google 広告・Meta広告・Shopifyで既定のルールがどう違うか、同じ購入が別々に数えられる仕組み、ECでどの数字を何に使うかをまとめます。

GA4にも購入が届いていないなら、どんな購入が漏れるか、どう確かめるかはShopifyでGA4の購入が計測漏れする原因と埋め方で説明しています。漏れた購入をサーバーからGA4に送る仕組みがMeasurement Protocolです。

ULTRO NOTES|計測・分析ShopifyでGA4の購入が計測漏れする原因と埋め方ShopifyとGA4の購入数・売上が合わない、購入が計測されないときの原因と確かめ方を説明します。注文番号での突き合わせ手順、タグの見直し・サーバーサイドGTM・Measurement Protocolの比較、当社が作ったアプリ「GapFill」での埋め方まで。ULTRO NOTES|計測・分析GA4のMeasurement Protocolとは?サーバーから送る方法と48・72時間のルールMeasurement Protocolは、サーバーからGA4に直接イベントを送るGoogleの仕組みです。ECでの使いどころ、purchaseと返金の送り方、48時間・72時間などの期限、検証とDebugView、Data Manager APIとの違いまで。

GA4側の漏れを埋める方法の1つに、当社のShopifyアプリ「GapFill」があります。自社の製品なので、その前提で読んでください。GA4で漏れた購入データを、サーバーサイドで補完するアプリで、既存のタグ設定はそのままです。切り分けで上の行(GA4の購入も少ない)に当たったときに、Shopifyの注文とGA4の購入をトランザクションIDで照合し、GA4に無い注文の件数と金額を確かめられます。計測漏れレポートは無料です。GA4に購入を補うアプリで、Google広告に直接送るものではありません。

ULTROのShopifyアプリGapFill|GA4で漏れた購入データを、サーバーサイドで補完既存のタグ設定はそのまま。計測漏れレポートは無料です。GapFillを見る →

参考にした情報

よくある質問

gclidとは何ですか?

Google広告の自動タグ設定がオンのとき、広告がクリックされるとリンク先のURLに付くIDです。Google クリック ID の略で、www.example.com/?gclid=123xyz のような形で付きます。サイトのGoogleタグがこれをCookieに保存し、コンバージョンの計測やGA4のキャンペーン情報に使います。

gclidを付けないようにできますか?

Google広告の[管理]>[アカウント設定]>[自動タグ設定]で、「ユーザーが広告クリック時にアクセスする URL にタグを設定する」をオフにすると付かなくなります。ただし、コンバージョンの計測、GA4とのデータの連携、オフラインコンバージョンに必要なので、ふつうはオンのままにします。新しいアカウントでは最初からオンです。

gclidとUTMパラメータは、どちらを使えばいいですか?

Google広告は自動タグ設定(gclid)を基本にします。GA4では、両方が付いていると参照元やメディアには自動タグ設定の値が使われます。一方、当社が管理画面で確かめた範囲では、ShopifyのUTMのレポートはgclidを読まないので、Shopifyの管理画面でGoogle広告の売上を見たいなら、UTMも付けておきます。

gbraidやwbraidとは何ですか?gclidとの違いは?

どちらもiOSのプライバシーの仕組み(ATT)に合わせて追加された、Google広告のクリックのパラメータです。Googleのヘルプでは、ごく一部のGoogleアプリからのiOSの流入にはgclidが付かず、代わりにwbraidでウェブのコンバージョンを計測するとしています。gbraidは、自動タグ設定がオンのとき、iOS 14.5以降のクリックでランディングページのURLに付くパラメータで、gclidの代わりではなく、gclidと一緒に付くこともあります。

gclidの有効期限はありますか?

Googleの広告用Cookieの一覧では、_gcl_aw などのCookieの保存期間は90日です。オフラインコンバージョンを取り込むときも、gclidは90日以内のものである必要があります。ただし、SafariではJavaScriptで書いたCookieの期限が最長7日(広告のクリックで着地したページなど、条件によって24時間)に短くなります。

gclidが付いているのに、GA4でGoogle広告のキャンペーンが(not set)になります。

Google広告とGA4がリンクされていない、リンクしていない広告アカウントからの流入、サーバーのURLの書き換えでgclidの大文字と小文字が変わっている、などが考えられます。Googleのヘルプは、大文字と小文字が変わるとクリックとセッションを結びつけられず、(not set)と表示されると説明しています。

まとめ
  • gclidは、Google広告の自動タグ設定で、クリック時にリンク先のURLに付くクリックID。サイトのCookie(_gcl_aw など)に保存され、購入と広告のクリックを結びつける
  • 使い道は、Google広告のコンバージョン計測、GA4でのキャンペーン・広告グループ・キーワードの取得、オフラインコンバージョンの取り込みの3つ
  • 一部のGoogleアプリからのiOSの流入では、gclidが付かずに wbraid が付く。gbraid はiOS 14.5以降のクリックに付き、gclidと一緒に付くこともある。どちらも仕様
  • gclidが途切れるのは、URLに付かない、着地までに落ちる、Cookieに残らない、別のドメインで途切れる、の4か所。URLに gclid=TeSter-123 を付けて開くと確かめられる
  • 広告の成果がShopifyの注文より少ないときは、gclidの問題か、そもそも購入がGA4やタグに届いていないのかを分けて考える

この記事を書いた人永田 龍史

株式会社ULTRO 代表取締役

Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。

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