計測・分析 公開

GA4のセッションとユーザー数|数え方の違いと、セッションが切れる条件

セッションが切れる条件とタイムアウトの変え方、4つのユーザー数の違い、表示回数とイベント数、数字が合わない理由まで。

この記事で分かることGA4のセッションは、サイトを開いたときに始まり、操作のない時間が30分を超えると切れます。UAと違って、日付が変わったときや、別の広告から戻ってきたときには切れません。ユーザー数には、アクティブ ユーザー、総ユーザー数、新規ユーザー数、リピーター数の4つがあり、レポートで「ユーザー」と書かれているのはアクティブ ユーザーです。どちらの数字も、1人ずつ数えた値ではなく推定値で出ているので、日ごとの数字を足しても期間全体の数字とは合いません。Shopifyの数字とも定義が違うので、GA4の中で前の期間と比べて使います。

GA4のレポートで、いちばんよく出てくる指標がセッションとユーザー数です。どちらも当たり前のように並んでいますが、「セッションはいつ切れるのか」「アクティブ ユーザーと総ユーザー数は何が違うのか」は、意外と知られていません。ここがあいまいだと、Shopifyや広告の数字と合わないときに、どこを疑えばいいのかがわかりません。

この記事では、GA4のセッションとユーザー数の数え方、セッションが切れる条件とタイムアウトの変え方、表示回数とイベント数、数字が合わない理由をまとめます。画面は2026年10月時点のものです。ほかの指標はGA4の指標一覧に、GA4の基本的な見方はGA4の使い方の記事にまとめています。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4の指標一覧|意味と計算のしかたを、まとまりごとに確認するGA4の指標を、ユーザー、セッション、エンゲージメント、表示・イベント、キーイベント、e コマース、広告、ライフタイムの8つのまとまりに分けて、意味と計算のしかたを一覧にしました。画面によって名前が違う指標、知りたいこと別に見る指標、ECの売上を指標で分ける方法、数字が合わないときの確認先まで。ULTRO NOTES|計測・分析GA4の使い方|ECで最初に見るレポートと、設定を直す順番GA4の使い方を、ECサイトで先に押さえる主要な指標8つ、最初に見るレポート4つと、最初に直しておく設定に絞ってまとめます。売上の概要、トラフィック獲得、e コマース購入数、ランディング ページの見方、ユーザー獲得との違い、データの保持・内部トラフィック・キーイベント・サービス間のリンクの設定、Shopifyとのつなぎ方まで。

GA4のセッションとは

セッションは、サイトへの訪問1回分のまとまりです。サイトを開くと session_start というイベントが記録され、その数がセッションの数になります。

セッションが切れるのは、操作のない時間が30分を超えたとき

GA4のセッションは、操作のない時間が初期設定で30分を超えると切れます。そのあとにまた操作があると、新しいセッションとして数えます。先に図で示します。

GA4のセッションが切れる場面と切れない場面を時間順に並べた図。操作のない時間が30分を超えると新しいセッションになり、0時をまたいだときやメールのリンクから戻ったときはGA4では同じセッションのまま
GA4のセッションが切れる条件(初期設定の場合。Googleアナリティクス ヘルプをもとに株式会社ULTROが作成)(画像を押すと拡大できます)

1つずつ見ると、次のとおりです。

場面GA4UA(以前のGoogleアナリティクス)
操作のない時間が30分を超えた新しいセッション新しいセッション
日付が変わった(0時をまたいだ)同じセッション新しいセッション
途中で別の広告やキャンペーンから戻ってきた同じセッション新しいセッション

UAから移ってきた場合、GA4のセッションは少なめに出ます。日付やキャンペーンで切れない分、1つのセッションが長くなるためです。

タイムアウトの変え方

タイムアウトの時間は、次の場所で変えられます。

  1. 「管理」の「データ ストリーム」で、ウェブのストリームを開く
  2. 「Google タグ」の「タグ設定を行う」を開く
  3. 「設定」の「もっと見る」を押して、「セッションのタイムアウトを調整する」を開く
GA4のセッションのタイムアウトを調整する画面。セッションのタイムアウトは0時間30分、エンゲージメント セッションの時間調整は10秒になっている
①セッションのタイムアウト(初期設定は30分)②エンゲージメント セッションの時間調整(初期設定は10秒)(2026年10月時点の画面。画像を押すと拡大できます)

タイムアウトは最長7時間55分まで延ばせます。同じ画面で、エンゲージメントのあったセッションとみなすまでの秒数(初期設定は10秒)も変えられます。

ここからは私たちの判断ですが、ECサイトなら30分のままで構いません。商品を見比べて30分以上離れた人は、戻ってきたときに改めて買うかを考えていることが多く、別の訪問として数えたほうが実態に近いと考えています。長い動画や読み物が中心のサイトで、30分以上操作がないまま見続ける人が多いなら、延ばすことを考えます。どちらにしても、変えるとその日から数字の出方が変わるので、変えた日を記録しておきます。

エンゲージメントのあったセッション

セッションのうち、10秒を超えて続いた、キーイベントが発生した、2回以上表示された、のどれかに当たるものを「エンゲージメントのあったセッション」と呼びます。その割合がエンゲージメント率で、残りが直帰率です。読み方はエンゲージメント率の記事にまとめています。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4のエンゲージメント率と直帰率|ECでの見方と目安GA4のエンゲージメント率は、10秒を超える滞在・キーイベント・2ページ以上の閲覧のどれかを満たしたセッションの割合で、直帰率はその残りです。以前の直帰率との違い、レポートへの出し方、目安の数字の扱い方、ECでの読み方をまとめます。

GA4のユーザー数は4つある

GA4には、ユーザーの数を表す指標が4つあります。先に図で示します。

GA4のユーザー数の4つの指標を並べた図。アクティブ ユーザー、総ユーザー数、新規ユーザー数、リピーター数と、それぞれ数える人と出てくる画面
GA4のユーザー数の4つの指標(Googleアナリティクス ヘルプと実際の画面をもとに株式会社ULTROが作成)(画像を押すと拡大できます)

表にすると、次のとおりです。

指標数える人主に出てくる画面
アクティブ ユーザーエンゲージメントのあったセッションがあった人、または初めて来た人などほとんどのレポート。「ユーザー」とだけ書かれているのもこれ
総ユーザー数イベントが1つでも記録された人ユーザー獲得レポート
新規ユーザー数初めて来た(first_visit が記録された)人ユーザー獲得、トラフィック獲得
リピーター数以前にもセッションがあり、期間中にまたセッションを始めた人ユーザー獲得

公式ヘルプでは、アクティブ ユーザーは、エンゲージメントのあったセッションがあったとき、またはウェブなら first_visit イベントか engagement_time_msec パラメータが記録されたときに数える、と書かれています。ページを開いてすぐ閉じた人でも、初めての訪問ならアクティブ ユーザーに入ります。

総ユーザー数は、ヘルプの指標の一覧では「合計ユーザー数」と書かれています。ユーザー獲得レポートの列名は「総ユーザー数」です。名前は違いますが、同じ指標です。

新規ユーザー数とリピーター数を足しても、総ユーザー数にならない

期間中に初めて来て、もう一度来た人は、新規ユーザーにもリピーターにも数えられます。そのため、2つを足しても総ユーザー数とは一致しません。新しいお客様が来ているかは新規ユーザー数で、来た人がまた来ているかはリピーター数で、それぞれ別に見ます。

ユーザー獲得とトラフィック獲得で、流入元の数え方が違う

ユーザー獲得レポートのディメンションは「ユーザーの最初の〜」で、最初に来たときの流入元を数えます(ユーザー スコープ)。トラフィック獲得レポートのディメンションは「セッションの〜」で、訪問ごとの流入元を数えます(セッション スコープ)。同じ「自然検索」でも、2つのレポートで数字が違うのはこのためです。スコープの違いはGA4のスコープの記事にまとめています。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4のスコープとは|ユーザー・セッション・イベント・アイテムの違いと、数字がずれる組み合わせGA4のスコープは、データを「人」「訪問」「操作」「商品」のどの単位に結びつけて数えるかの区分です。4つのスコープの違い、名前での見分け方、流入元のディメンションが3種類ある理由、ECで数字がずれる組み合わせ、(not set)が出るとき、カスタム ディメンションのスコープまで。

同じ人かどうかの見分け方は、設定で変わる

GA4が「同じ人」と判断する方法は、「管理」の「レポート用識別子」で選べます。

設定同じ人とみなす方法
混合型ログインIDがあればそれを使い、なければ端末のID、それもなければモデリングで推定する
計測データログインIDがあればそれを使い、なければ端末のIDを使う
デバイスベース端末のIDだけを使う

同じ人がスマホとパソコンで来た場合、デバイスベースでは2人と数えます。ログインIDを送っていれば、混合型や計測データでは1人にまとめられます。

表示回数とイベント数

指標数えるもの
表示回数ページやアプリの画面が表示された回数(page_view と screen_view の数)。同じページを開き直した分も数える
イベント数記録されたすべてのイベントの回数

表示回数は、UAでいう「ページビュー」です。ヘルプの指標の一覧では「ビュー」と書かれています。

イベント数は、page_view、scroll、view_item、add_to_cart など、すべてのイベントを足した数です。そのままでは意味が読み取りにくいので、レポートの表の上にある「すべてのイベント」を押して、見たいイベントに絞ります。

数字が合わない理由

ユーザー数とセッションは、推定値で出ている

GA4のレポートのアクティブ ユーザー数、総ユーザー数、セッションなどは、1件ずつ数えた値ではなく、HyperLogLog++という方法で出した推定値です。2021年10月から、この方法に変わっています。データが多くても速く集計できる代わりに、実際の数と少しずれます。正確な数が必要なら、BigQueryに出力したデータで数えます。

日ごとの数字を足しても、期間全体の数字にならない

同じ人が月曜と火曜に来ると、日ごとのユーザー数ではそれぞれ1人ずつ、週の数字では1人です。日ごとの数字を足すと多くなります。推定値であることも加わるので、日ごとの合計と期間全体の数字は合わないものと考えておきます。

探索ではデータが間引かれることがある

探索でデータの量が多いと、一部のデータから全体を推定する「サンプリング」がかかり、レポートの数字と合わないことがあります。探索の右上のマークで、サンプリングがかかっているかを確かめられます。

Shopifyの数字とは、別の仕組みで数えている

Shopifyのセッションや訪問者の数と、GA4のセッションやユーザー数は、別の仕組みで数えているので一致しません。Shopifyは2026年9月にセッションの計測方法を更新したと、ヘルプで案内しています。

ここからは推測を含みますが、GA4のほうが少なく出るときは、次の理由が重なっていることが多いです。

  • GA4のタグが読み込まれる前に、ページを閉じた人がいる
  • 広告ブロッカーやブラウザの設定で、GA4のタグが動かない人がいる
  • 同意バナーで同意しなかった人は、GA4に送られない、または送られ方が変わる

どちらが正しいかを決めるより、GA4の数字はGA4の中で、Shopifyの数字はShopifyの中で、前の期間と比べて使うほうが役に立ちます。売上の金額を合わせたいときは、GA4の購入が二重に入るときの記事も確かめてください。

参考にした公式情報

よくある質問

GA4のセッションは、何分で切れますか?

初期設定では、操作のない時間が30分を超えると切れます。管理画面の「セッションのタイムアウトを調整する」で、最長7時間55分まで延ばせます。

日付が変わると、セッションは切れますか?

GA4では切れません。UAでは、日付が変わったときや、別の広告やキャンペーンから戻ってきたときにも新しいセッションになりましたが、GA4ではどちらでも同じセッションのまま数えます。

アクティブ ユーザーと総ユーザー数は、何が違いますか?

総ユーザー数は、イベントが1つでも記録された人の数です。アクティブ ユーザーは、そのうち、エンゲージメントのあったセッションがあった人や、初めて来た人などに絞った数です。レポートで「ユーザー」と書かれているのは、アクティブ ユーザーです。

日ごとのユーザー数を足しても、月の数字と合いません。

同じ人が別の日にも来ると、日ごとの数字では毎日1人ずつ数えられますが、月の数字では1人です。加えて、GA4のユーザー数とセッションは推定値で出ているので、足し算どおりにはなりません。

ShopifyのセッションとGA4のセッションが合いません。

数える仕組みが別なので、一致はしません。Shopifyの数字はShopifyの中で、GA4の数字はGA4の中で、前の期間と比べて使います。

まとめ
  • GA4のセッションは、操作のない時間が30分を超えると切れる(最長7時間55分まで延ばせる)
  • 日付が変わっても、別の広告から戻っても、GA4ではセッションは切れない
  • レポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー。総ユーザー数、新規ユーザー数、リピーター数とは別
  • 表示回数は同じページの開き直しも数える。イベント数はすべてのイベントの合計
  • ユーザー数とセッションは推定値なので、足し算どおりにはならない

この記事を書いた人永田 龍史

株式会社ULTRO 代表取締役

Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。

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