GA4のセッションとユーザー数|数え方の違いと、セッションが切れる条件

セッションが切れる条件とタイムアウトの変え方、4つのユーザー数の違い、表示回数とイベント数、数字が合わない理由まで。
GA4のレポートで、いちばんよく出てくる指標がセッションとユーザー数です。どちらも当たり前のように並んでいますが、「セッションはいつ切れるのか」「アクティブ ユーザーと総ユーザー数は何が違うのか」は、意外と知られていません。ここがあいまいだと、Shopifyや広告の数字と合わないときに、どこを疑えばいいのかがわかりません。
この記事では、GA4のセッションとユーザー数の数え方、セッションが切れる条件とタイムアウトの変え方、表示回数とイベント数、数字が合わない理由をまとめます。画面は2026年10月時点のものです。ほかの指標はGA4の指標一覧に、GA4の基本的な見方はGA4の使い方の記事にまとめています。
GA4のセッションとは
セッションは、サイトへの訪問1回分のまとまりです。サイトを開くと session_start というイベントが記録され、その数がセッションの数になります。
セッションが切れるのは、操作のない時間が30分を超えたとき
GA4のセッションは、操作のない時間が初期設定で30分を超えると切れます。そのあとにまた操作があると、新しいセッションとして数えます。先に図で示します。
1つずつ見ると、次のとおりです。
| 場面 | GA4 | UA(以前のGoogleアナリティクス) |
|---|---|---|
| 操作のない時間が30分を超えた | 新しいセッション | 新しいセッション |
| 日付が変わった(0時をまたいだ) | 同じセッション | 新しいセッション |
| 途中で別の広告やキャンペーンから戻ってきた | 同じセッション | 新しいセッション |
UAから移ってきた場合、GA4のセッションは少なめに出ます。日付やキャンペーンで切れない分、1つのセッションが長くなるためです。
タイムアウトの変え方
タイムアウトの時間は、次の場所で変えられます。
- 「管理」の「データ ストリーム」で、ウェブのストリームを開く
- 「Google タグ」の「タグ設定を行う」を開く
- 「設定」の「もっと見る」を押して、「セッションのタイムアウトを調整する」を開く
タイムアウトは最長7時間55分まで延ばせます。同じ画面で、エンゲージメントのあったセッションとみなすまでの秒数(初期設定は10秒)も変えられます。
ここからは私たちの判断ですが、ECサイトなら30分のままで構いません。商品を見比べて30分以上離れた人は、戻ってきたときに改めて買うかを考えていることが多く、別の訪問として数えたほうが実態に近いと考えています。長い動画や読み物が中心のサイトで、30分以上操作がないまま見続ける人が多いなら、延ばすことを考えます。どちらにしても、変えるとその日から数字の出方が変わるので、変えた日を記録しておきます。
エンゲージメントのあったセッション
セッションのうち、10秒を超えて続いた、キーイベントが発生した、2回以上表示された、のどれかに当たるものを「エンゲージメントのあったセッション」と呼びます。その割合がエンゲージメント率で、残りが直帰率です。読み方はエンゲージメント率の記事にまとめています。
GA4のユーザー数は4つある
GA4には、ユーザーの数を表す指標が4つあります。先に図で示します。
表にすると、次のとおりです。
| 指標 | 数える人 | 主に出てくる画面 |
|---|---|---|
| アクティブ ユーザー | エンゲージメントのあったセッションがあった人、または初めて来た人など | ほとんどのレポート。「ユーザー」とだけ書かれているのもこれ |
| 総ユーザー数 | イベントが1つでも記録された人 | ユーザー獲得レポート |
| 新規ユーザー数 | 初めて来た(first_visit が記録された)人 | ユーザー獲得、トラフィック獲得 |
| リピーター数 | 以前にもセッションがあり、期間中にまたセッションを始めた人 | ユーザー獲得 |
公式ヘルプでは、アクティブ ユーザーは、エンゲージメントのあったセッションがあったとき、またはウェブなら first_visit イベントか engagement_time_msec パラメータが記録されたときに数える、と書かれています。ページを開いてすぐ閉じた人でも、初めての訪問ならアクティブ ユーザーに入ります。
総ユーザー数は、ヘルプの指標の一覧では「合計ユーザー数」と書かれています。ユーザー獲得レポートの列名は「総ユーザー数」です。名前は違いますが、同じ指標です。
新規ユーザー数とリピーター数を足しても、総ユーザー数にならない
期間中に初めて来て、もう一度来た人は、新規ユーザーにもリピーターにも数えられます。そのため、2つを足しても総ユーザー数とは一致しません。新しいお客様が来ているかは新規ユーザー数で、来た人がまた来ているかはリピーター数で、それぞれ別に見ます。
ユーザー獲得とトラフィック獲得で、流入元の数え方が違う
ユーザー獲得レポートのディメンションは「ユーザーの最初の〜」で、最初に来たときの流入元を数えます(ユーザー スコープ)。トラフィック獲得レポートのディメンションは「セッションの〜」で、訪問ごとの流入元を数えます(セッション スコープ)。同じ「自然検索」でも、2つのレポートで数字が違うのはこのためです。スコープの違いはGA4のスコープの記事にまとめています。
同じ人かどうかの見分け方は、設定で変わる
GA4が「同じ人」と判断する方法は、「管理」の「レポート用識別子」で選べます。
| 設定 | 同じ人とみなす方法 |
|---|---|
| 混合型 | ログインIDがあればそれを使い、なければ端末のID、それもなければモデリングで推定する |
| 計測データ | ログインIDがあればそれを使い、なければ端末のIDを使う |
| デバイスベース | 端末のIDだけを使う |
同じ人がスマホとパソコンで来た場合、デバイスベースでは2人と数えます。ログインIDを送っていれば、混合型や計測データでは1人にまとめられます。
表示回数とイベント数
| 指標 | 数えるもの |
|---|---|
| 表示回数 | ページやアプリの画面が表示された回数(page_view と screen_view の数)。同じページを開き直した分も数える |
| イベント数 | 記録されたすべてのイベントの回数 |
表示回数は、UAでいう「ページビュー」です。ヘルプの指標の一覧では「ビュー」と書かれています。
イベント数は、page_view、scroll、view_item、add_to_cart など、すべてのイベントを足した数です。そのままでは意味が読み取りにくいので、レポートの表の上にある「すべてのイベント」を押して、見たいイベントに絞ります。
数字が合わない理由
ユーザー数とセッションは、推定値で出ている
GA4のレポートのアクティブ ユーザー数、総ユーザー数、セッションなどは、1件ずつ数えた値ではなく、HyperLogLog++という方法で出した推定値です。2021年10月から、この方法に変わっています。データが多くても速く集計できる代わりに、実際の数と少しずれます。正確な数が必要なら、BigQueryに出力したデータで数えます。
日ごとの数字を足しても、期間全体の数字にならない
同じ人が月曜と火曜に来ると、日ごとのユーザー数ではそれぞれ1人ずつ、週の数字では1人です。日ごとの数字を足すと多くなります。推定値であることも加わるので、日ごとの合計と期間全体の数字は合わないものと考えておきます。
探索ではデータが間引かれることがある
探索でデータの量が多いと、一部のデータから全体を推定する「サンプリング」がかかり、レポートの数字と合わないことがあります。探索の右上のマークで、サンプリングがかかっているかを確かめられます。
Shopifyの数字とは、別の仕組みで数えている
Shopifyのセッションや訪問者の数と、GA4のセッションやユーザー数は、別の仕組みで数えているので一致しません。Shopifyは2026年9月にセッションの計測方法を更新したと、ヘルプで案内しています。
ここからは推測を含みますが、GA4のほうが少なく出るときは、次の理由が重なっていることが多いです。
- GA4のタグが読み込まれる前に、ページを閉じた人がいる
- 広告ブロッカーやブラウザの設定で、GA4のタグが動かない人がいる
- 同意バナーで同意しなかった人は、GA4に送られない、または送られ方が変わる
どちらが正しいかを決めるより、GA4の数字はGA4の中で、Shopifyの数字はShopifyの中で、前の期間と比べて使うほうが役に立ちます。売上の金額を合わせたいときは、GA4の購入が二重に入るときの記事も確かめてください。
参考にした公式情報
よくある質問
GA4のセッションは、何分で切れますか?
初期設定では、操作のない時間が30分を超えると切れます。管理画面の「セッションのタイムアウトを調整する」で、最長7時間55分まで延ばせます。
日付が変わると、セッションは切れますか?
GA4では切れません。UAでは、日付が変わったときや、別の広告やキャンペーンから戻ってきたときにも新しいセッションになりましたが、GA4ではどちらでも同じセッションのまま数えます。
アクティブ ユーザーと総ユーザー数は、何が違いますか?
総ユーザー数は、イベントが1つでも記録された人の数です。アクティブ ユーザーは、そのうち、エンゲージメントのあったセッションがあった人や、初めて来た人などに絞った数です。レポートで「ユーザー」と書かれているのは、アクティブ ユーザーです。
日ごとのユーザー数を足しても、月の数字と合いません。
同じ人が別の日にも来ると、日ごとの数字では毎日1人ずつ数えられますが、月の数字では1人です。加えて、GA4のユーザー数とセッションは推定値で出ているので、足し算どおりにはなりません。
ShopifyのセッションとGA4のセッションが合いません。
数える仕組みが別なので、一致はしません。Shopifyの数字はShopifyの中で、GA4の数字はGA4の中で、前の期間と比べて使います。
- GA4のセッションは、操作のない時間が30分を超えると切れる(最長7時間55分まで延ばせる)
- 日付が変わっても、別の広告から戻っても、GA4ではセッションは切れない
- レポートの「ユーザー」はアクティブ ユーザー。総ユーザー数、新規ユーザー数、リピーター数とは別
- 表示回数は同じページの開き直しも数える。イベント数はすべてのイベントの合計
- ユーザー数とセッションは推定値なので、足し算どおりにはならない
この記事を書いた人永田 龍史
株式会社ULTRO 代表取締役Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。
経歴と執筆記事81本を見る → Xでフォローする @Ryushi_ULTRO →自分のストアでは、どうなっているか。
無料診断では、あなたのShopifyの実データを見てサイトの健康状態を確認し、何から直すべきかを改善案とあわせてご提案します。