TikTok ShopとShopifyの連携方法|公式アプリ・CoreLink・ロジレスの違い

3つのつなぎ方で、商品の同期と注文の行き先がどう違うか。公式アプリで実際に困ったことと、選ぶときに先に決めておくことまで。
TikTok ShopをShopifyとつなぐときは、まずShopifyの公式TikTokアプリが候補に挙がります。ただ、実際にはほかにも方法があり、どれを選ぶかで、TikTok Shop向けに商品情報をどこまで変えられるか、注文がShopifyに残るかどうかが変わります。
ULTROでは、公式のTikTokアプリとCoreLink for TikTok Shopを実際に使い、ロジレスとTikTok Shopを直接つないだ構成も見てきました。この記事では、3つのつなぎ方の違いを、ヘルプに書かれている仕様と、使ってみて分かったことに分けてまとめます。
TikTok ShopとShopifyをつなぐ3つの方法
つなぎ方によって、TikTok Shopの注文がどこに入るかが変わります。先に図で示します。
表にすると、次のとおりです。
| 公式のTikTokアプリ | CoreLink for TikTok Shop | 倉庫システムとの直接連携(ロジレスなど) | |
|---|---|---|---|
| 提供元 | TikTok | 株式会社ハックルベリー | 各倉庫システムの会社 |
| 費用 | インストール無料 | 有料(料金は問い合わせ) | 倉庫システムの契約による |
| 商品情報の同期 | Shopify → TikTok Shop | 項目ごとに同期するかを選べる | 倉庫システム側の仕様による |
| 注文の行き先 | Shopify | Shopify | 倉庫システム(Shopifyには入らない) |
| 向いているケース | まず試しに出品したい | TikTok Shop向けに商品情報を作り込みたい | 出荷の自動化を優先し、売上の分析は別にまとめられる |
どの方法でも、TikTok Shopの販売手数料はかかります。また、TikTok Shopでの購入はTikTokのアプリの中で完結するので、ShopifyのサイトのGA4や、サイトに入れている計測タグには出てきません。この点はあとで書きます。
公式のTikTokアプリ
Shopify App Storeにある「TikTok」アプリは、TikTokが提供しています。入れると販売チャネルにTikTokが追加され、TikTok Shopのアカウントをつなげます。日本も対応国に入っています。
できること
Shopifyのヘルプとアプリの説明に書かれている内容です。
- Shopifyの商品をTikTok Shopに同期する。出品する商品は、販売チャネルの商品管理で選ぶ
- TikTok Shopで注文が入ると、在庫を確認したうえで、Shopifyの管理画面に注文が作られる。在庫がないと注文は作られない
- 注文の詳細には、TikTokの注文ID、支払い金額、税額の見込み、顧客情報が表示される
- 発送はShopifyの注文管理から処理する
- TikTokピクセルの設置と、TikTok広告の作成・管理
アプリのインストールは無料で、TikTok広告を出す場合の広告費は、TikTokの広告アカウントからドル建てで請求されます。アプリの開発元は、日本語での直接サポートはしていないと書いています。
先に知っておきたい仕様
返金・返品・キャンセルは、TikTok Shopのセラーセンターで行います。 注文はShopifyに入りますが、これらの操作はShopifyではできない、とShopifyのヘルプに書かれています。Shopifyだけで注文を管理するつもりでいると、ここで手順が分かれます。
ロケーションの住所を、Googleマップの表示とそろえます。 Shopifyのロケーション名は35文字以内にして、住所をGoogleマップに出る表記と一致させます。一致しないと商品が同期されない場合がある、とヘルプにあります。
ほかに、オンラインストアに返品ポリシーのページを出しておくことも、つなぐときの条件に入っています。
使ってみて困ったこと
ここからは、ULTROが公式アプリを使ったときの経験です。
TikTok Shop向けに直した内容が、Shopifyの情報で上書きされることがありました。 TikTok Shopでは、自社サイトとは違う商品名や説明にしたいことがあります。TikTok Shopのカテゴリーに合わせた項目を足したくなることもあります。ところが公式アプリでは、TikTok Shop側で追加・修正した内容が、Shopifyの商品情報で上書き更新されることがありました。
同期を切る、という選択肢がありませんでした。 商品ごと、項目ごとに同期を止める設定は見当たらず、TikTok Shop側だけ内容を変えておくことができませんでした。2026年10月時点のShopifyのヘルプにも、TikTok Shop側で編集した内容の扱いや、同期を止める方法は書かれていません。アプリが更新されて変わっている可能性はあるので、いま使う場合は設定画面で確認してください。
Shopifyの商品情報をそのままTikTok Shopに出すだけなら、この仕様で困ることはありません。困るのは、TikTok Shop向けに商品情報を作り込みたいときです。
CoreLink for TikTok Shop
CoreLink for TikTok Shopは、株式会社ハックルベリーが提供している連携サービスです。TikTok ShopとShopifyなどのカートの間で、商品・在庫・注文・キャンセルのデータを連携します。Shopifyのほか、ネクストエンジン、クロスモール、makeshop、STORESなどにも対応しています。
できること
ヘルプセンターに書かれている内容です。
- 商品更新の同期を、項目ごとに設定できる。 Shopifyとつなぐ場合、在庫と公開・販売ステータスは個別に同期のオン・オフを切り替えられる。商品情報(商品名・画像・説明、バリエーションの追加・削除・編集)と価格も、同期の項目として分かれている
- TikTok Shopに商品を自動で作るかどうかを選べる
- カテゴリーの対応づけ。 Shopify側の分類とTikTok Shopのカテゴリーを対応させておける
- ブランド名、サイズチャートの設定
- 注文の同期の対象を選べる。 オンなら、TikTok Shopで手動登録した商品の注文も含めてすべて取り込む(ただし在庫は連携されない)。オフなら、CoreLinkで連携済みの商品の注文だけを取り込む
料金は公開されておらず、問い合わせて確認します。Shopifyの公開アプリとして入れた場合は、Shopifyから請求されます。
ヘルプには、Shopifyでバリエーションを削除してもTikTok Shopに反映されない不具合があり、対応中と書かれています(2026年10月9日確認)。バリエーションを減らすときは、TikTok Shop側でも手で消しておきます。
使ってみて分かったこと
ULTROが使ったときの経験です。
費用はかかりますが、サポートが手厚く、設定で迷ったところもすぐ相談できました。公式アプリで困った、TikTok Shop向けの商品情報が上書きされる問題も、同期する項目を選べることで避けられます。TikTok Shopを売上の柱の1つとして育てるなら、費用をかけても使う価値があると感じています。
ロジレスなど、倉庫システムとの直接連携
もう1つは、Shopifyを通さず、倉庫や出荷の管理システムとTikTok Shopを直接つなぐ方法です。たとえば自動出荷システムのLOGILESS(ロジレス)は、2025年6月にTikTok ShopとのAPI連携を発表しました。発表によると、TikTok Shopの注文の取り込み、在庫の同期、出荷の指示、送り状の発行までが自動になります。オープンロジもTikTok Shopとの連携を始めています。
ULTROでは、この形でつないでいる構成を見たことがある程度で、細かい設定までは触っていません。そのうえで、見ていて分かったことを書きます。
ロジレスの連携は、追加の費用をかけずに使えていました。 最新の料金はロジレスに確認してください。
注文がShopifyに入りません。 注文はTikTok Shopからロジレスに直接入るので、Shopifyの管理画面にTikTok Shopの注文は残りません。出荷の流れとしては問題ないのですが、分析には影響が出ます。
- Shopifyの売上レポートに、TikTok Shopの売上が入らない
- TikTok Shopで買ったお客様が、Shopifyの顧客に入らない。リピート率やRFM顧客分析にも含まれない
- 自社サイトとTikTok Shopを合わせた売上を見るには、TikTok Shopのセラーセンターの数字を別に集めて足す必要がある
ロジレスをShopifyともつないでいれば、在庫はロジレスを起点に両方へそろうので、売り越しの心配は小さくなります。出荷を自動にすることを優先し、売上はセラーセンターの数字で別に見る、と割り切れるなら選択肢になります。
どの方法でも、サイトの計測には出てこない
TikTok Shopでの購入は、TikTokのアプリの中で決済まで終わります。Shopifyのサイトを通らないので、どの方法でつないでも、サイトに入れているGA4やMeta広告のピクセルには購入として記録されません。
公式アプリやCoreLinkでShopifyに注文が入る場合でも、それはShopifyの管理画面の話です。GA4の購入イベントはサイトの購入完了の画面で送られるので、TikTok Shopの注文は含まれません。広告の成果や売上を見るときは、どの数字にTikTok Shopの分が入っていて、どれに入っていないかを先にそろえておきます。
どれを選ぶか
先に決めておくのは、次の2つです。
1. TikTok Shop向けに、商品情報を変えたいか。 自社サイトと同じ商品名・説明でよければ、公式アプリで足ります。TikTok Shop向けに名前や説明を変えたい、カテゴリーに合わせた項目を足したいなら、同期する項目を選べるCoreLinkのような連携アプリを考えます。
2. 売上と顧客を、Shopifyでまとめて見たいか。 Shopifyで売上や顧客をまとめて見たいなら、注文がShopifyに入る公式アプリかCoreLinkを選びます。倉庫システムとの直接連携は、出荷は楽になりますが、分析は別にまとめる前提になります。
まず試しに出品してみるなら公式アプリから始め、TikTok Shopの売上が伸びてきて、商品情報を作り込みたくなった段階でCoreLinkを検討する、という順番もあります。
途中で切り替えるときの注意
CoreLinkのヘルプには、ほかのアプリから移るときの注意が書かれています。
- 切り替えの前に、TikTok Shopのセラーセンターで休業モードにしておく
- 「保留中」や「コンビニ決済未払い」の注文が残ったまま元のアプリを外すと、その注文はShopifyに反映されない
- 元のアプリを外すと、追跡番号の連携が止まる。未発送の注文は、TikTok Shopで追跡番号を手で入力する
- 元のアプリを外してから、新しいアプリで商品の紐づけが終わるまでに入った注文は、Shopifyに連携されず、在庫も引き当てられない
売れている時期の切り替えは避け、注文が落ち着いているタイミングで行います。
TikTok Shopの販売手数料
日本のTikTok Shopの販売手数料は、商品のカテゴリーごとに決まっています。セラーアカデミーの表から主なものを抜き出します(2026年10月9日確認)。
| 料率 | 主なカテゴリー |
|---|---|
| 7% | 食品・ドリンク、家電、スマホ・デジタル機器、パソコン・オフィス用品、家具 |
| 9% | 本・雑誌・オーディオ、日用雑貨、キッチン用品、ファブリック・インテリア雑貨 |
| 10% | 美容・パーソナルケア、健康、ベビー・マタニティ、アクセサリー・ジュエリー、シューズ、おもちゃ・ホビー |
| 12% | メンズ・レディースファッション、キッズファッション、バッグ・スーツケース、ペット用品 |
例外もあります。たとえば美容家電は7%、犬・猫用のフードとトイレ用品は7%、ビール・ワイン・スピリッツは12%です。手数料は商品ごとに計算して合算され、返金した分は手数料の計算からも引かれます。料率は変わることがあるので、出品前に自社のカテゴリーで確認してください。
よくある勘違い
「公式アプリなら、TikTok Shop側で自由に直せる」。 公式アプリは、Shopifyの商品情報をTikTok Shopに同期する仕組みです。ULTROが使ったときは、TikTok Shop側で直した内容が上書きされました。
「Shopifyに注文が入るなら、GA4にも出る」。 Shopifyの管理画面に注文が入っても、サイトを通っていないので、GA4の購入には入りません。
「在庫がつながっていれば、どの方法でも同じ」。 在庫の連携はどの方法でもできますが、注文がShopifyに入るかどうかで、売上と顧客の分析が変わります。
TikTok Shopを含めた売上の見方や、Shopify側の商品データの整え方は、サイト構築・改善と攻めの保守で支援しています。
参考にした情報
- TikTok(Shopifyヘルプセンター)
- TikTok Shopのセットアップ(Shopifyヘルプセンター)
- TikTok Shopの商品(Shopifyヘルプセンター)
- TikTok Shopの注文(Shopifyヘルプセンター)
- TikTok(Shopify App Store)
- CoreLink for TikTok Shop ヘルプセンター
- 商品更新同期設定(CoreLink for TikTok Shop)
- 注文の同期設定(CoreLink for TikTok Shop)
- 他アプリから移行する(CoreLink for TikTok Shop)
- LOGILESSが「TikTok Shop」とAPI連携(ECのミカタ)
- オープンロジ、「TikTok Shop」とAPI連携を開始(LNEWS)
- 販売手数料率(TikTok Shop セラーアカデミー)
- ヘルプとセラーアカデミーは2026年10月9日に確認しました
よくある質問
TikTok ShopとShopifyを連携する方法を教えてください。
Shopifyの公式TikTokアプリを入れて、販売チャネルとしてTikTok Shopをつなぐのが基本です。ほかに、CoreLink for TikTok Shopのような連携アプリを使う方法と、ロジレスなどの倉庫システムとTikTok Shopを直接つなぐ方法があります。どれを使うかで、商品情報の同期の自由度と、注文がShopifyに入るかどうかが変わります。
公式のTikTokアプリは無料ですか?
アプリのインストールは無料です。TikTok Shopで売れたときには、TikTok Shopの販売手数料がかかります。TikTok広告を出す場合、広告費はTikTokの広告アカウントで別に請求されます。
TikTok Shopで編集した商品情報が、Shopifyの内容に戻ってしまいます。
公式のTikTokアプリは、Shopifyの商品情報をTikTok Shopに同期する仕組みです。ULTROが使ったときも、TikTok Shop向けに直した内容がShopifyの情報で上書きされることがあり、同期を止める設定は見つかりませんでした。TikTok Shop向けに商品名や説明を変えたいなら、同期する項目を選べるCoreLink for TikTok Shopのような連携アプリを検討します。
TikTok Shopの注文は、Shopifyに入りますか?
公式のTikTokアプリとCoreLink for TikTok Shopでは、TikTok Shopの注文がShopifyの管理画面に作られます。ロジレスなどの倉庫システムとTikTok Shopを直接つなぐ場合は、注文は倉庫システムに入り、Shopifyには入りません。
TikTok Shopの注文のキャンセルや返金は、Shopifyでできますか?
公式のTikTokアプリを使っている場合、返金・返品・キャンセルはShopifyではなく、TikTok Shopのセラーセンターで行うとShopifyのヘルプに書かれています。発送の処理はShopifyの注文管理から行えます。
TikTok Shopの手数料はいくらですか?
日本のTikTok Shopの販売手数料は、商品のカテゴリーによって7%・9%・10%・12%に分かれています。たとえば食品・ドリンクや家電は7%、美容・パーソナルケアは10%、ファッションやバッグは12%です。料率は変わることがあるので、出品前にセラーセンターで自社のカテゴリーを確認してください。
- つなぎ方は3つ。Shopifyの公式TikTokアプリ、CoreLink for TikTok Shop、ロジレスなどの倉庫システムとの直接連携
- 公式アプリは無料で始められ、注文もShopifyに入る。ただし商品情報はShopifyの内容で同期される
- ULTROが使ったときは、TikTok Shop向けに直した内容がShopifyの情報で上書きされ、同期を止める設定がなかった
- CoreLinkは有料(料金は問い合わせ)。商品情報・価格・在庫などの同期を項目ごとに切り替えられ、サポートも手厚かった
- 倉庫システムとの直接連携は出荷まで自動になるが、注文がShopifyに入らないので、売上や顧客の分析が分かれる
- どの方法でも、TikTok Shopでの購入はTikTokの中で完結するので、GA4やサイトの計測には出てこない
この記事を書いた人永田 龍史
株式会社ULTRO 代表取締役Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。
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