広告運用 公開

ChatGPT広告とは?仕組みと費用、ECで出す前の確認点

日本での提供状況、キーワードのない配信の仕組み、最低の日予算と課金方式、出せるカテゴリー、LPのクローラー対応まで、ECで出す前に確認する点を公式情報からまとめました。

この記事で分かることChatGPT広告は、ChatGPTの回答の下にスポンサー枠として表示される広告です。日本では2026年8月11日から表示が始まり、無料プランとGoプランのユーザーに出ます。キーワードの指定はなく、会話の文脈と広告グループに登録した「コンテキストヒント」で配信されます。最低の日予算は2,500円と小さいのですが、広告ポリシーでは最初のテスト期間中に出せるカテゴリーが限られており、それ以外は配信できないと書かれています。ECの場合は、自社の商材がそのカテゴリーに入るか、そしてリンク先がOpenAIのクローラーを通すかを、出稿の前に確認してください。

ChatGPT広告は、2026年8月11日から日本でも表示が始まりました。管理画面はセルフサービスで開けるので、「試せるのか」「いくらからか」を知りたい段階の方が多いと思います。

この記事は、出稿作業の画面手順書ではなく、出す前に確認しておくと手戻りが少ない点を、OpenAIの公式情報からまとめたものです。EC(とくにShopifyで自社サイトを持っている事業者)を想定しています。

この記事は2026年10月16日時点のOpenAIの公式ヘルプと発表ページを確認して書いています。広告ポリシーはv1.6(2026年9月10日更新)を参照しました。画面の項目名は日本語の公式ヘルプの表記にそろえていますが、当社では管理画面そのものを開いていないため、実画面との突き合わせは未確認です。ベータ段階の媒体で、OpenAI自身も配信の仕組み・在庫・広告フォーマット・計測や最適化の機能は変わる可能性があるとしています。数字と機能は出稿の直前に見直してください。

ChatGPT広告とは?どこに、誰に表示されるのか

ChatGPT広告(ChatGPT Ads)は、ChatGPTの回答の下に表示されるスポンサー枠です。OpenAIは「広告は明確にラベル表示され、オーガニックな回答とは視覚的に分離される」としており、広告が回答の内容に影響することはないと説明しています。

広告のユニットは、次の要素でできています。文字数と画像の条件は、素材を作る前に押さえておくところです(出典:OpenAIヘルプ「Launch Campaigns」)。

要素内容条件
広告主名出稿している事業者の名前アカウント作成時に登録
ファビコン広告主のロゴアカウント作成時に登録(サイズの指定は記載なし)
見出し(Title)広告の見出し推奨16〜24文字、最大50文字
説明文(Copy)見出しを補う説明推奨32〜48文字、最大100文字
画像クリエイティブの画像PNGまたはJPG、正方形、1200×1200以内
リンク先遷移先のページ到達できて、OpenAIのクローラーにブロックされていないこと

誰に表示されるかは、プランで決まります。ここが媒体としての上限を決めるので、最初に確認しておく価値があります。

対象広告の表示
無料プラン表示される(1日の利用量が減る代わりに広告なしの設定も選べる)
ChatGPT Go表示される
Plus・Pro表示されない
Business・Enterprise・Edu表示されない
ログアウト状態の利用表示される(全年齢に適した広告のみ)
18歳未満と判断されたアカウント表示されない

表示されない場所もあります。一時チャットには広告が表示されず、ChatGPT Atlasのブラウザ内もテスト期間中は対象外です。また、健康・メンタルヘルス・政治のようなセンシティブな話題や規制のある話題の近くには広告を出さない方針が示されています。

日本での提供状況

OpenAIの発表ページの更新履歴から追うと、時系列はこうなっています。

時期内容
2026年2月9日米国でテスト開始
2026年3月26日カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでのパイロットを予告
2026年5月7日英国・メキシコ・ブラジル・日本・韓国への拡大を予告
2026年8月11日上記5か国で開始
2026年10月5日画像生成中に出る新しいフォーマットのテストと、計測パートナーの拡充を発表

広告主側も、日本はセルフサービスの「利用可能」の国に入っています。請求先となる法人が、その一覧の国にあることが条件です。

10月5日に発表されたビジュアルのフォーマット(画像生成中に表示するもの)は、2026年10月後半から米国の一部の広告主でテスト開始とされています。日本では当面、回答の下の枠が中心だと考えておくのが無難です。

ChatGPT広告の仕組み|検索広告と何が違うのか

ChatGPT広告の一番の特徴は、キーワードがないことです。広告グループに「コンテキストヒント」を登録しますが、OpenAIはこれを完全一致のキーワードではないとし、特定の会話での表示を保証しないと明記しています。

検索広告ChatGPT広告
表示のきっかけ検索された語句会話の文脈と意図
広告主が指定するものキーワード、除外キーワードコンテキストヒント(広告グループ単位)
配信の決まり方広告ランクによるオークション関連性で重みづけしたセカンドプライスのオークション
判断に使われる材料キーワードとの関連性、リンク先など会話の文脈と意図、リンク先、見出しと説明文、コンテキストヒント、パーソナライズのシグナル

リスティング広告のように「この語句で出す・この語句で出さない」を組み立てる運用は、そのまま持ち込めません。コンテキストヒントとリンク先のページが、実質的な「どんな会話に出たいか」の指定になります。

ULTRO NOTES|広告運用リスティング広告とは?費用の決め方とECで最初に作る構成リスティング広告は、検索した語句に連動して検索結果に出る広告です。掲載順位とクリック単価が決まる仕組み、相場ではなく粗利から月の予算を逆算する手順、ECで最初に分けるキャンペーンの構成、P-MAXとの関係をまとめます。
  • セカンドプライスのオークションなので、実際のクリック単価は設定した上限より低くなることがあります
  • キーワードを指定しない配信という点では、Google広告のデマンドジェネレーションに近い性質があります
  • ブランド側の都合で出したくない文脈がある場合は「除外フレーズ」が用意されていますが、条件を満たす広告主に限られます

ChatGPT広告の費用|課金方式と最低予算

目的と課金方式

ChatGPT広告の費用は、キャンペーンの「目的」で決まります。目的は作成後に変更できません。

目的課金内容
表示(Views / CPM)表示1,000回あたり表示を買う
クリック(Clicks / CPC)有効なクリック1回あたりサイトへの遷移を買う
コンバージョン有効なクリック(oCPC)または表示(oCPM)指定した成果に向けて最適化する。成果そのものには課金されない

oCPCは「成果に向けて最適化しつつ、課金はクリックで起きる」仕組みです。CPM・CPC・CTRの定義は、他の媒体と同じ考え方で読めます。

ULTRO NOTES|広告運用CTR・CPC・CPMの違いと計算式|CPAとの関係と、数字を読む順番CTRはクリック率、CPCはクリック単価、CPMは1,000回表示あたりの費用で、CPC=CPM÷(CTR×1,000)でつながります。計算式、CPAとの違い、CPAが上がったときに見る順番を、ECの例でまとめます。

入札は広告グループ単位で「上限CPM入札単価」または「上限CPC入札単価」を設定します。OpenAIのヘルプは、CPCのキャンペーンは1クリックあたり3〜5米ドルから始めることを勧めています(出典:OpenAIヘルプ「Ads in ChatGPT: The Basics」)。コンバージョン目的のときは、クリックではなく選んだコンバージョンに見合う金額を入れる、という注意がヘルプにあります。配信を制限しうる入札額には、広告グループ単位で警告が出ます。

予算

予算は「キャンペーン通算予算」と「日予算」のどちらかです。通算予算のほうが上限として厳しく、日予算は7日間の平均としての配信目標になります。

項目内容
日予算の最低額(日本円)2,500円(出典:OpenAIヘルプ「キャンペーンの作成」の通貨別の表)
1日の消化の上限日予算の2倍まで
7日間の消化の上限日予算の7倍まで
予算の週日曜から土曜(アカウントのタイムゾーン)
キャンペーン通算予算の最低額ヘルプに記載なし
ChatGPT広告を日本円の最低額である日予算2,500円で始めた場合に、1日に集まるクリック数を示した図。月の消化はおよそ7.5万円が目安。上限CPCを500円に置くと1日5クリック前後、1,000円に置くと1日2〜3クリックで、どちらもCPAの良し悪しを判断できるだけの件数は集まらない。実際のクリック単価は推奨入札の3〜5米ドルとは別。日予算は7日間の平均としての目標で、1日の消化は日予算の2倍まで振れるが、日曜から土曜の7日間では7倍までに収まる
日予算2,500円で始めたときのクリック数の規模(2026年10月時点。OpenAIのヘルプをもとに株式会社ULTROが作成。画像を押すと拡大できます)

日予算2,500円で始めると、月の消化はおよそ7.5万円が目安になります(1日単位では2倍まで振れますが、7日で7倍の制約があるため平均は日予算に収まります)。ここで気をつけたいのは、推奨入札のCPC 3〜5米ドルと、実際のクリック単価は別物だということです。それでも、上限CPCを500円に置けば日予算2,500円で1日5クリック前後、1,000円に置けば2〜3クリックという規模になります。クリック数が1日数件の水準では、CPAの良し悪しを判断できるだけの件数は集まりません。

使いすぎを止めたいときは、次の3つで管理します。支払いのしきい値は上限としては使えません。

  • 月の上限を固定したいなら、日予算ではなくキャンペーン通算予算を使う(ただし通算から日予算への変更は戻せません)
  • キャンペーンに終了日を入れる
  • 口座単位の1日の上限は請求書払いのアカウントだけの機能で、カード払いのセルフサービスでは使えない

「最低3,000万円」「CPM 60ドル」という説明について

ChatGPT広告の費用を調べると、「最低出稿額が20万ドル(約3,000万円)」「CPMの初期値が60ドル」という数字が出てきます。これは、セルフサービスの管理画面が開く前の大手向けの枠についての報道値です。2026年10月時点の公式ヘルプが示しているのは、通貨別の最低日予算(日本円で2,500円)と、CPCの推奨開始額3〜5米ドルです。CPMの初期値は公式ヘルプに記載が見当たりませんでした。

支払いと請求

項目内容
支払い方法クレジットカード(請求プロフィールの登録が必要)
課金のタイミング配信後の後払い。未払い残高がしきい値に達すると請求され、残りは月末に請求される
しきい値最初は低く、支払い履歴に応じて自動的に上がる。手動では変更できず、上限額としては使えない
カードの国アカウントを作った国・法人と一致している必要がある。別の国のカードは使えない場合がある
日本の消費税日本で請求される広告主のChatGPT Ads請求書には、日本の消費税(JCT)は加算されない
カードの仮押さえカード登録時に一時的な与信枠の確保が表示されることがある。確定した請求ではなく、確認後に自動で解除される

消費税については、請求書に加算されないという事実だけを書いています。自社の会計処理(リバースチャージの扱いなど)は税理士に確認してください。

ChatGPT広告の出稿の流れ

ChatGPT広告の出稿は、アカウントの作成からコンバージョン計測の設置まで7つの段階に分かれます。各段階で先に確認しておく点を、次の章で1つずつ見ていきます。

段階やることここで確認する点
1広告アカウントを作る(ads.openai.com で登録)国・通貨・タイムゾーンは後から変更できない
2請求プロフィールとカードを登録する配信にはカードの登録が必須。カードの国はアカウントと一致
3リンク先がクローラーを通るか確認するrobots.txt、CDN・WAF、画像のホスト
4キャンペーンを作る目的(=課金方式)は後から変更できない
5広告グループを作るコンテキストヒント、上限入札単価
6広告を入稿する見出し50文字・説明文100文字・正方形1200×1200以内
7計測を置くピクセルとConversions API、UTM

アカウントの権限と数には、次の制約があります。

  • 権限は「Admin」「Member」「Viewer」の3つで、招待は「設定」→「ユーザー」→「招待」から行う
  • 代理店に依頼する場合も、アカウントは自社の名義で作って招待する形にしておくと、あとで引き継ぎやすい(広告運用の代行費用と同じで、持ち主を自社にしておくのが原則)
  • 自分で作ったアカウントと招待で参加したアカウントの合計が10件に達すると、自分では新しく作れなくなる

ECで出す前に確認すること

ここからが本題です。7つあります。

1. 自社の商材が出せるか

ChatGPT広告の広告ポリシーは、「出せないものを並べる」形ではなく、最初のテスト期間は出せる分野を限る形になっています。ここを読み違えると、準備した後で出せないことが分かります。

ポリシー(v1.6)には、最初のテスト期間中の広告は「生活用品・日用品、地域のサービス、旅行や体験、デジタル商品や教育といった消費者向けの分野」が中心で、それ以外のカテゴリーはローンチ時点では配信できないと書かれています。この一覧は今後変わるとも書かれています。

区分カテゴリー
当面の中心(ポリシーの記載)生活用品・日用品、地域のサービス、旅行や体験、デジタル商品・教育
承認された広告主のみ・米国のみ健康関連、金融サービス、法務サービス(段階的に承認を拡大中)
配信できない酒類・たばこ、ギャンブル、アダルト(出会い系を含む)、模造品、娯楽目的の薬物(大麻を含む)、詐欺、政治、個別の求人・不動産の掲載、センシティブな話題(中絶・移民・人種・宗教・ジェンダーなど)、根拠のない健康訴求

ECで影響が大きいのは次の2点です。

  • 健康関連の広告は、米国以外では原則として禁止です。米国では承認された広告主がサプリメント・健康保険・歯科・医療機器などを出せますが、それは米国の話です。サプリメント、健康食品、医療機器に近い商品を扱っているECは、ここで止まる可能性があります
  • 根拠のない健康訴求は、米国でも全面的に禁止です。ダイエットのための錠剤、デトックス、健康コーチングが名指しで挙がっています。一方で、医薬品的な効能を書かない一般的なウェルネス・ライフスタイル商品は認められる場合があるとされています

アパレル・家電・雑貨・コスメは、ポリシーに名指しでは出てきません。「生活用品・日用品」に入るかどうかは個別の判断になります。ここは当社の推測ですが、迷う商材の場合は、少額のキャンペーンを1本作って審査に出し、通るかどうかで確かめるのが早いと思います。

薬機法・景品表示法の観点は別途かかります。OpenAIのポリシーを通っても、国内法の確認は自社の責任です。

2. 先に決めると、後から変えられない設定

ChatGPT広告のアカウントは、国・地域と通貨とタイムゾーンを作成後に変更できません。地味ですが、間違えるとアカウントを作り直すことになります。

項目変更
国・地域、通貨、タイムゾーンアカウント作成後は変更できない(この3つ)
キャンペーンの目的作成後は変更できない(新しく作る)
予算タイプ(通算→日予算)一度変えると戻せない
ブランド名変更できるが、新しい名前の承認まで配信が止まる
法人名変更できるが、事業者の審査がやり直しになり、配信が止まることがある

ターゲティングにも落とし穴があります。

  • 日本にだけ配信したい場合は、日本を明示的に含める必要があります。他の国を除外するだけでは、その指定にはなりません
  • 新しいセルフサービスのアカウントは、自国内の配信に限られる場合があります。越境ECで海外に出したい場合は、本人確認の承認と、その国での消化の条件が先に来ます
  • 通常のキャンペーンは、州・地域、市、郵便番号のレベルでも指定できます(商品フィードのキャンペーンは国単位のみ)
  • プラットフォームは「Androidアプリ」「Androidのウェブ」「デスクトップのウェブ」「iOSアプリ」「iOSのウェブ」から選べます(任意)
  • カスタムオーディエンスを「含める」側で使う場合は、マッチしたユーザーが25,000人以上必要です。除外だけならこれより小さくても使えます。EEA・スイスを対象にするキャンペーンでは使用を避けるよう注意書きがあります

3. リンク先がOAI-AdsBotを通るか

ChatGPT広告は、審査でOpenAIがリンク先を実際にクロールします。OAI-AdsBotを許可していないと、審査が通りません。 EC側で最初に詰まりやすいのはここです。

クローラー位置づけ用途
OAI-AdsBot必須広告のリンク先の検証。ポリシー適合の確認と、どの会話で関連性が高いかの判断に使われる
OAI-SearchBot推奨公開されているWebの内容の理解。商品フィードでは商品画像のURLにもアクセスが必要

robots.txtの書き方は、ヘルプに例が載っています。

User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /

User-agent: OAI-AdsBot
Allow: /

Shopifyの初期状態なら、robots.txtを編集しておらず、外部のボット対策も入れていなければ、そのまま通ります。確認は自分でできます。

  1. ブラウザで https://自社のドメイン/robots.txt を開き、Disallow: / や OAI の記載がないかを見る
  2. robots.txt.liquid でクローラーを絞っている場合は、OAI-AdsBotが落ちていないかを確認する
  3. 独自のCDNやセキュリティのアプリを入れている場合は、提供元に「OAI-AdsBotを許可したい」と伝える

robots.txtで止めていなくても、別のところで落ちることがあります。

  • サイトの前段にあるCDN・WAF・ボット対策が403を返す(商品画像のホストが別ドメインの場合、そちらも対象)
  • CAPTCHAやJavaScriptのチャレンジ、セッションの確認でクローラーが弾かれる
  • 大量アップロードやアクセスの集中で429が返る(小さく分けて時間を空けると通りやすい)

OpenAIは、手動のバイパスに頼らないようにとしています。ページにアクセスできるようにしてから、広告を再送信する流れになります。IPで許可したい場合のリストは openai.com/searchbot.json と openai.com/adsbot.json で公開されていますが、インフラは変わりうるのでIPだけに頼らないよう注意書きがあります。なお、OAI-AdsBotはCloudflareで検証済みの正規クローラーとして登録されています。

4. 画像のホストが画像そのものを返すか

ChatGPT広告の画像は、公開された場所に置き、URLを開いたときに画像そのものが返る必要があります。プレビュー画面やログイン画面が返ると却下されます。ヘルプが挙げている置き場所は、公開設定のGoogle Driveのリンク、AWS(S3・CloudFront)、自社ドメインやCDNの自前のリンクです。

Shopifyの商品画像のCDNをそのまま使う場合も、URLを開いて画像が直接表示されるかをブラウザで確かめておくと、審査の差し戻しを1往復減らせます。

5. 計測をどう置くか

ChatGPT広告の計測は、OpenAIのピクセルとConversions APIの2系統です。最初の1回は、リンク先のURLにUTMを付けてGA4で見られる状態にするだけでも足ります。継続して出すと決めてから、ピクセルとAPIを入れる順序で問題ありません。

仕組み内容
OpenAIのピクセル必要なページに設置してイベントを送る。クリック時にリンク先URLに付く oppref をファーストパーティCookieに保存する
Conversions APIサーバーから送る。oppref が取れるときは一緒に送る
自動の高度なマッチングサイト上の顧客情報を検出し、ブラウザ内でSHA-256でハッシュ化して送る。生の顧客データは送られない
モデル化された計測紐づかなかったコンバージョンを集計データのパターンから推定することがある。レポートの数値にはこれが含まれる

両方を併用し、同じコンバージョンには同じイベントIDを送って重複排除する、という設計が公式の推奨です。実装で注意するのは、oppref をリダイレクトやページ遷移で落とさないことです。Shopifyの場合、ピクセルの設置はShopifyのカスタムピクセルの仕組みに乗せるのが素直です。

ULTRO NOTES|計測・分析Shopifyのカスタムピクセルとは?顧客イベントでの設定方法とGA4・GTMの注意点Shopifyのカスタムピクセルは、[設定]>[顧客イベント]で計測タグを入れる仕組みです。追加の手順、GA4のイベント対応表、GTMを入れるときの注意(プレビュー・page_location・二重計上)、同意の設定まで解説します。
  • ブラウザとサーバーの二重送信+重複排除という形は、MetaのコンバージョンAPIと同じ考え方です
  • GA4側では、リンク先URLに付けたUTMパラメータがクリック後も保持されるので、これで切り分けます
  • リンク先URLのパラメータは広告・広告グループ・キャンペーンの各階層で設定でき、{campaign_id} {ad_group_id} {ad_id} {ad_account_id} のマクロで識別子を差し込めます(より具体的な階層の設定が優先されます)

数字の見え方には、媒体ごとの癖があります。

項目内容
アトリビューション期間クリックは7日・14日・30日、ビュースルーは0日(無効)か1日から選ぶ。ラストタッチで、レポートにだけ作用し、最適化・入札・課金には影響しない
表示回数・クリック・CTR約15分ごとに更新
消化金額7〜8時間遅れることがある。消化がゼロに見えても課金されていないとは限らない
コンバージョンレポートに出るまで24〜48時間かかる
売上の列order_created のイベントから「Order Created Sales」「Order Created ROAS」が出る。他のコンバージョンイベントはこの列に入らない

初日の数字で判断しないために、押さえておく仕様です。

  • ROASを見る場合は、order_created のイベントを送れているかが前提になります

6. 商品フィードを使うかどうか

商品フィードからキャンペーンを作る機能があります。ECにとっては本命に見えますが、ベータ期間中は条件がついています。

項目内容
取り込み方法CSV・TXTのアップロード、ホストされたURL、SFTP
必須の項目item_id title description url brand seller_name image_url availability price(バリエーションがある場合は group_id listing_has_variations variant_dict も必要)
広告の作り方広告グループごとに1つのテンプレートを作り、フィルタを通った商品に適用する
ターゲティング国単位のみ(都道府県や市区町村の指定はできない)
商品の有効期限2週間で失効するため、ホストされたURLかSFTPでの自動更新が推奨
ベータ期間中の制約フィードの商品は広告としてのみ表示され、通常のChatGPTの会話には表示されない

既存のGoogleのフィードをそのまま流用できるかは、注意が必要です。Google互換の形式はありますが、OpenAI側の確認が前提で、列名や値の書き方が異なります(JSON・スプレッドシート・XML・RSS・Atomは、この互換の経路では非対応)。

  • Googleマーチャントセンターのフィードを持っていても、そのまま接続する話ではありません
  • 公式のドキュメントには最低の商品点数の要件は見当たりませんでした(検証用に100点ほどから始める案内はあります)。「最低1,000品目から」と書いている解説もありますが、公式の記載は確認できていません

7. いくら使って、何で判断するか

ChatGPT広告には、広告主をまたいだベンチマークがまだありません。OpenAI自身も、広告主・業種・キャンペーンの種類を横断した成果の基準はないと書いています。つまり、他社の事例の数字を目標にしても意味がない状況です。

ここからは公式情報ではなく、当社の運用上の考え方です。出す前に次の3つを決めておくことをお勧めします。

  • 許容できる損失の額(成果が合わなくても払い切れる金額)
  • 見る指標(初回はCPAではなく、クリック単価・CTRとリンク先での行動)
  • やめる条件(いくら消化して、どの数字がどうなら止めるか)

ネット広告運用“打ち手”大全 第2版では、新しい媒体はリターゲティングのような鉄板の施策で基準を作ったあとの「チャレンジ施策」として扱い、期待利益ではなく「許容できる損失」の額で判断することを勧めています。ChatGPT広告は、まさにこの枠で考える媒体だと思います。

コンバージョンで最適化する場合、浅い地点(カート追加やページ閲覧)をコンバージョンに置くと、購入する層とずれた学習になります。ECなら購入完了で最適化するのが筋です。ただし日予算2,500円の水準では学習に必要な件数が集まらないため、最初は「クリック」目的で様子を見る、という順序も現実的です。

ChatGPT広告が配信されない・却下されたとき

ChatGPT広告が配信されないときは、審査状況・アカウントの認証・予算の上限・終了日・請求の状態の5つを順に確認します。OpenAIがFAQで挙げているチェック項目です。

  1. 広告の審査状況(「Serving」か「Not serving」が表示され、カーソルを合わせると詳細が出る)
  2. アカウントの認証が完了しているか
  3. キャンペーンの予算上限に達していないか(週の予算を早く使い切ると、有効のままでも配信が止まる)
  4. キャンペーンの終了日を過ぎていないか
  5. 請求の状態(カードの決済が失敗すると配信が止まる)

却下された場合、OpenAIが挙げている主な原因は2つです。

  • 広告文またはリンク先のページが広告ポリシーに合っていない
  • リンク先のページがOpenAIのユーザーエージェントまたはIPアドレスをブロックしている

対処の流れは、Ads Managerの広告のタブで「Status」を見て、「Not serving」ならカーソルを合わせて理由を確認し、広告を直して再提出します。誤った判定だと考える場合は、再審査を依頼できます。配信がゼロのまま動かないときは、ローンチから少なくとも24時間は待ってから問い合わせる、という案内があります(明らかなエラーや請求・審査のブロックが出ている場合は、待たずに問い合わせ)。

審査にかかる時間は、ヘルプには明記されていません。「3〜7日」と書いている解説記事もありますが、出典は確認できませんでした。

ChatGPT広告とAI検索での引用は、別の仕組み

ChatGPT広告は買う枠であり、ChatGPTの回答の中で自社が推奨されることとは別の仕組みです。OpenAIは、広告が回答の内容に影響することはないとしています。

ChatGPTで自社が目に入る2つの道を比べた図。ChatGPT広告は買う枠で、回答の下に出るスポンサー枠。広告は回答の内容に影響しない。使われるクローラーは広告の審査をするOAI-AdsBotで、GA4では広告の成果として、AI検索経由の流入とは分けて数える。回答の中で選ばれるのはLLMOの側の話で、一次情報・第三者からの言及・サイトの技術的な土台を積む。使われるクローラーは公開情報を理解するOAI-SearchBotで、GA4では参照元chatgpt.comとして広告とは別に見える。両方に重なる作業は、OpenAIのクローラーを通しておくことで、robots.txtとボット対策の確認は先にやっておく
ChatGPT広告と、回答の中での推奨の違い(2026年10月時点。OpenAIのヘルプと発表ページをもとに株式会社ULTROが作成。画像を押すと拡大できます)

つまり、ChatGPT広告に出稿してもオーガニックな回答で推奨されやすくなるわけではありません。回答の中で選ばれるための施策はLLMOの側の話で、一次情報・第三者からの言及・サイトの技術的な土台を積む作業になります。AIが商品を探して買うところまで進む流れはエージェントコマースにまとめました。

ULTRO NOTES|SEO・LLMOECサイトのLLMO対策|AI検索に商品とストアを出す手順ECサイトのLLMO対策を、Google・OpenAI・Shopifyの公式情報で手順にしました。AIクローラーの許可、Merchant CenterとShopify Catalogの商品データ、商品ページの書き方、AI経由の流入と引用の測り方まで。ULTRO NOTES|SEO・LLMOエージェントコマースとは?UCPとACPの違いと日本で今できることエージェントコマース(agentic commerce)は、AIが商品探しから購入までを代行する買い方です。GoogleのUCPとOpenAIのACPの違いを表で比べ、各社の対応状況と、日本のECが今できる手順を公式情報で整理しました。

ただし、両者には重なる作業が1つあります。OpenAIのクローラーを通しておくことです。OAI-AdsBotは広告の審査に、OAI-SearchBotは公開情報の理解に使われます。どちらを狙うにしても、robots.txtとボット対策の確認は先にやっておく価値があります。

ChatGPT経由の流入そのものは、GA4の参照元(chatgpt.com)で広告とは別に見えます。広告の成果と、AI検索経由の流入は、分けて数えるのが筋です。AI経由の流入と注文をGA4とShopifyで見分ける手順はGA4のAI Assistantとはで説明しています。

ULTRO NOTES|計測・分析GA4のAI Assistantとは?AI経由の流入と注文の見分け方GA4のAI Assistant(AIアシスタント)チャネルの定義と、ChatGPT経由の流入・購入の確かめ方を説明します。AIの画面内で決済された注文がGA4に入らない理由と、Shopifyの注文との突き合わせ方まで。

ECの広告全体の設計から相談したい場合は、広告運用の支援もご覧ください。

参考にした情報

よくある質問

ChatGPT広告は日本で出せますか?

出せます。OpenAIのヘルプでは、セルフサービスで広告アカウントを作れる国の一覧に日本が「利用可能」として載っています。請求先となる法人が一覧の国にあることが条件です。ChatGPT側の表示も、2026年8月11日に日本・英国・メキシコ・ブラジル・韓国で開始したとOpenAIが公表しています。

ChatGPT広告は最低いくらから出せますか?最低3,000万円という説明を見ました。

セルフサービスの日予算の最低額は、日本円で2,500円です(OpenAIのヘルプの通貨別の表)。「最低出稿額が数千万円」という説明は、セルフサービスが開く前の大手向けの枠の話で、現在の管理画面の条件とは別です。ただし日予算は7日間の平均としての目標なので、1日の消化は日予算の2倍まで、日曜から土曜の7日間では7倍までの範囲で上下します。

ChatGPT広告にキーワードの指定はありますか?

ありません。広告グループに「コンテキストヒント」を登録しますが、OpenAIはこれを完全一致のキーワードではなく、特定の会話での表示を保証するものでもないと説明しています。配信の判断には会話の文脈と意図、リンク先のページ、広告の見出しと説明文などが使われます。

ChatGPT Plusのユーザーやログアウト中のユーザーにも表示されますか?

Plus・Pro・Business・Enterprise・Eduには表示されません。表示されるのは無料プランとGoプランです。ログアウト状態の利用にも広告は表示されますが、その場合は全年齢に適した広告に限られます。18歳未満と判断されたアカウント、一時チャット、テスト期間中のChatGPT Atlasは対象外です。

サプリメントや化粧品の広告は出せますか?

出せない可能性が高いです。OpenAIの広告ポリシーは、最初のテスト期間中は生活用品・日用品、地域のサービス、旅行や体験、デジタル商品や教育といった分野が中心で、それ以外のカテゴリーはローンチ時点では配信できないとしています。健康関連・金融・法務は承認された広告主に限られ、米国以外では原則として禁止です。根拠のない健康訴求(ダイエットのための錠剤、デトックス、健康コーチングなど)は全面的に禁止です。

ChatGPTからの流入はGA4でどう見えますか?

リンク先のURLに付けたUTMなどの静的なパラメータはクリック後も保持されるため、GA4側ではUTMで切り分けられます。広告以外のChatGPT経由の流入は、GA4の参照元に chatgpt.com として出ます。OpenAI側のクリックには oppref というパラメータが付き、OpenAIのピクセルがこれをファーストパーティCookieに保存してコンバージョンと突き合わせます。

まとめ
  • ChatGPT広告は回答の下に出るスポンサー枠。日本では2026年8月11日に表示が開始した
  • 表示されるのは無料プランとGoプラン。Plus以上の有料プランには出ない
  • キーワードはなく、会話の文脈と「コンテキストヒント」で配信される
  • 目的は「表示」「クリック」「コンバージョン」の3つ。課金は表示か有効なクリックで、成果そのものには課金されない
  • 日予算の最低額は2,500円。1日で2倍、7日で7倍までの振れ幅がある
  • 最初のテスト期間中は出せるカテゴリーが限られ、それ以外はローンチ時点では配信できない
  • リンク先がOAI-AdsBotを通さないと審査が通らない。robots.txtとCDN・WAFを先に確認する
  • 広告の見出しは最大50文字、説明文は最大100文字。画像は正方形で1200×1200以内

この記事を書いた人永田 龍史

株式会社ULTRO 代表取締役

Shopify Partner。Shopifyストアの構築・保守・広告運用・CRMを一気通貫で担当。個人として運用した広告費は累計40億円超。計測設計から逆算して、利益が伸びる仕組みを作っています。Google 広告の認定資格(検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリ・P-MAX・測定)と Google アナリティクス認定資格を保有。

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